問題
(般)ビコスルファートNa経口液 0.75% 20ml
……1回10~15滴 vds
正しい選択肢は、【内服薬】です。
ピコスルファートNa経口液のような、いわゆる内服用滴剤に関しては、内服薬の一種として扱われます。(現場では内滴などと呼ばれます)
注意しないといけないのは、薬剤調製料の算定方法が他の内服薬と異なる点です。
他の内服薬は3剤まで併せて算定するのに対して、内服用滴剤はそれとは別に1調剤につき10点算定します。
薬剤調製料とは、調剤に対する技術料のことです。
薬剤の区分によって点数が変わります。
薬剤の区分には「内用薬」「外用薬」「注射薬」があります。
「内用薬」はさらに以下の5つに区分されます。
「内服薬」「内服用滴剤」「浸煎薬」「湯薬」「頓服薬」
それぞれ点数が異なるので、
どんな薬がどの区分に当てはまるのか
答えられるようにしましょう。
「内服薬」とは、「内用薬」の区分のに当てはまる、
口から飲む薬のことです。
飲むタイミングが決められており、
継続して飲む薬です。
ただし、口から飲む薬であっても、
「内服用滴剤」
「浸煎薬」
「湯薬」
「頓服薬」
に当てはまるときはそちらの区分で算定します。
「頓服薬」とは、口から飲む「内服薬」のうち、
発熱時・下痢時など、症状が出たときに臨時で飲む薬のことです。
今回の問題では、『vds』と記載があります。
これは「就寝前」という意味です。
飲むタイミングが決められており、
継続的に飲む薬なので
「頓服薬」ではありません。
「浸煎薬」とは、口から飲む「内服薬」のうち、
生薬をお湯で煮出した液体の薬のことです。
液体の漢方薬をイメージしましょう。
今回の問題の『ビコスルファートNa』は生薬ではないので
当てはまりません。
「湯薬」とは、口から飲む「内服薬」のうち、
刻んだ状態の生薬をティーバッグのように分けた薬を指します。
患者が自分で煮出して飲むものです。
今回の問題の『ビコスルファートNa』は生薬ではないので
当てはまりません。
「外用薬」とは、皮膚や粘膜に塗る・貼るなどする薬のことです。
軟膏・坐剤・点眼剤・湿布剤などがあてはまります。
今回の問題は『経口液』と記載されているので、
口から飲む「内服薬」にあたります。