FP2級の過去問
2017年9月
実技 問113

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問題

FP技能検定2級 2017年9月 実技 問113 (訂正依頼・報告はこちら)

和博さんは、自分が死亡した場合の家族の生活資金となる金融資産についてFPの谷口さんに質問をした。<設例>および下記<条件>に基づき、和博さんが現時点(平成29年9月1日時点)で不慮の事故で即死した場合の家族の金融資産の合計額として、正しいものはどれか。なお、税金については一切考慮しないこと。また、和博さんの死亡により、保険契約が消滅しない生命保険契約については、和博さんの死亡後にすべて解約するものとする。
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  • 8,360万円
  • 9,310万円
  • 9,360万円
  • 10,340万円

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この過去問の解説 (3件)

01

資料より、お二人の金融資産額をみていきます。
・金融資産:2,890万円+200万円+300万円=3,390万円

和博さんが死亡した場合の保険内容をみていきます。
・定期保険A:1,000万円
・終身保険B:1,800万円(終身部分と定期部分の合計)
・終身保険C:720万円(解約返戻金)
・終身保険D:450万円(解約返戻金)
・年金保険E:500万円(解約返戻金450万円<一時払保険料相当額500万円)

特約についてみていきます。
・災害割増特約:不慮の事故による死亡・高度障害が支払対象
・障害特約:不慮の事故による死亡・身体障害が支払対象(障害の程度に応じて給付)

∴受け取る保険金合計:1,000万円+1,800万円+500万円+1,000万円=4,300万円

ローンについてみていきます。
・団体信用生命保険:住宅ローン:保険会社がローン残高を債権者に支払うので債務なし
・団体信用生命保険:不動産投資ローン:債務は消えない
・自動車ローン等:相続人が返済債務

以上のことから、
・生活資金の合計額:3,390万円+1,600万円+4,300万円+1,170万円-980万円-120万円=9,360万円

よって、正解は3.9,360万円となります。

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02

正解は3.です。

家族の金融資産の合計額は、金融資産の合計額から負債の合計額を引いて求めます。

金融資産には、預貯金や株式等の他、死亡によって受け取ることができる保険金が含まれます。また死亡退職金も含まれます。

また負債は、ローン金額が当たるのですが、団体信用生命保険に加入している場合には、死亡によりローン残額が免除になる場合があるので注意が必要です(今回の設問では適用されていません)

(金融資産)2,890万円+200万円+300万円=3,390万円
(受け取る保険金合計)1,000万円+1,800万円+720万円+450万円+500万円+1,000万円(定期保険Aに付加されている災害割増特約分)=5,470万円
(死亡退職金)1,600万円

3,390万円+5,470万円+1,600万円=10,460万円

負債はアパートローンの980万円と自動車ローンの120万円、合計1,100万円です。

資産合計10,460円-負債合計1,100万円=9,360万円

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03

【正解 3】

家族の金融資産の合計額を求めるには「家族の金融資産合計金額」から「家族の負債合計金額」を引く事で求めることが出来ます。

まずは資産合計からみていきましょう。

金融資産(預貯金等、株式・投資信託)和博さん、泰子さんお二人の合計額:2,890万円+200万円+300万円=3,390万円

生命保険(和博さんが死亡した時に受け取る金額)
・定期保険A:1,000万円
・終身保険B:1,800万円(終身と定期部分の合計)
・終身保険C:720万円(解約返戻金)
・終身保険D:450万円(解約返戻金)
・年金保険E:500万円(注3に記載してある通り一時払保険料相当額500万円の方が高い為)
定期保険Aには1,000万円の災害割増特約が付加されている為、和博さんが死亡時1,000万円を受け取ることが出来ます。
よって合計額は
1,000万円+1,800万円+720万円+450万円+500万円+1,000万円=5,470万円

和博さんの死亡退職金は1,600万円

資産合計は3,390万円+5,470万円+1,600万円=10,460万円
続いて負債合計をみていきましょう。

アパートローン980万円+自動車ローン120万円=1,100万円となります。
(今回のケースですと団体信用生命保険に入っていなかった為、980万円がローンとして残りましたが、仮に団体信用生命保険に加入していた場合、和博さんが死亡した時点で980万円のローンは免除されていました。)
資産合計10,460万円-負債合計1,100万円=9,360万円となります。

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