FP2級の過去問
2018年1月
実技 問96

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問題

FP技能検定2級 2018年1月 実技 問96 (訂正依頼・報告はこちら)

会社員の杉山慎二さんは、今後の生活のことなどに関して、FPで税理士でもある有馬さんに相談をした。なお、下記のデータは平成30年1月1日現在のものである。
設例


慎二さんの勤務先であるRQ社では、現在、50歳代の社員を対象に希望退職者を募集している。仮に慎二さんが希望退職した場合に支給される退職一時金から源泉徴収される所得税の金額として、正しいものはどれか。なお、復興特別所得税は考慮しないものとする。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解  2. 2,589,000円

退職所得は、次の計算式で求めます。
 退職所得=(①収入金額-②退職所得控除額)×1/2

① 収入金額・・・退職一時金 4,000万円

② 退職所得控除額
   ●勤務年数20年以下…40万円×勤続年数(最低80万円)
   ●勤続年数20年超…800万円+70万円×(勤続年数-20年)
※ 慎二さんは勤務年数29年4カ月ですので、勤続年収20年超の計算式を使います。
※ 端数の月は切り上げて、30年として計算を行います。

800万円+70万円×(30年-20年)=1,500万円

退職所得は次のようになります。
(①4,000万円-②1,500万円)×1/2
=1,250万円(12,500,000円)


続いて、退職一時金から源泉徴収される所得税の金額を求めます。退職所得の金額と所得税の速算表を使用します。

 12,500,000円×33%-1,536,000円
= 2,589,000円

よって、正解は 2. 2,589,000円 となります。

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02

【正解 2】

退職所得を求める計算式は次の通りです。

退職所得=(収入金額−退職所得控除額)×1/2

退職所得控除額は勤続年数により変わります。
20年以下:40万円×勤続年数
20年超:800万円+70万円×(勤続年数−20年)
※勤続年数は1年未満の端数を切り上げます。
したがって退職所得は(4,000万円-(800万円+700万円))×1/2=1,250万円となります。

次に1,250万円の退職所得を速算表にあてはめ税金を求めます。

1,250万円×33%−153万6千円=258万9千円

したがって正解は[2]となります。

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03

慎二さんの退職所得を算出して、源泉徴収税額を計算します。

退職所得の算式は次のとおりです。
・退職所得=(収入金額-退職所得控除額)×2分の1

退職所得控除額は勤続年数により、次のようになっています。
・勤続年数:20年以下:40万円×勤続年数(最低80万円)
・勤続年数:20年超:800万円+70万円×(勤続年数-20年)
 →勤続年数が1年に満たない場合は切り上げられます。
  慎二さんの勤続年数は29年4カ月ですが、30年とします。

慎二さんの退職所得を計算します。
・慎二さんの退職所得=(4,000万円-(800万円+700万円))×2分の1
          =1,250万円

次に源泉徴収額を計算します。
慎二さんは「退職所得の受給に関する申請書」を提出していますので、退職金から源泉徴収されます。
資料の速算表から
源泉徴収税額=1,250万円×33%-153.6万円

よって、正解は2 . 2,589,000円となります。

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