FP2級の過去問
2019年1月
学科 問9

【正解 3】

住宅ローンの年間返済額を求めるには「資本回収係数」を使用します。

現在返済中の住宅ローンの利率は年2％ですので、年間返済額は1,000万円×0.1113＝111万3,000円となり、残存期間が10年なので10年間で1113万円となります。

また借換え予定の住宅ローンの利率は年1％ですので、年間返済額は1,000万円×0.1056＝105万6,000円となり、残存期間が10年なので10年間で1056万円となります。

借換え費用が20万円かかりますので、住宅ローンの借換えをした場合の総返済額は、
1113万円−1056万円−20万円となり、完済までに37万円減少することになります。

【正解３】

［ ア ］
住宅ローンの借入額から毎年の返済額を求めたい場合、「資本回収係数」を用いて計算します。
よって、現在返済中の住宅ローンの年間返済額は
1,000万円×0.113（利率2%：10年）で求められます。

［ イ ］
借換え予定の住宅ローンの年間返済額は、［ア］同様に「資本回収係数」を用いて計算できるため、
借換え予定の住宅ローンの年間返済額は、1,000万円×0.1056（利率１％：10年）で求められます。

［ ウ ］
現在返済中の住宅ローンの総返済額は
　1,000万円×0.113×10年＝1,113万円
住宅ローンの借換えをした場合の総返済額は
　1,000万円×0.1056×10年＝1,056万円
借換えには20万円要するため、借換えを行った場合、総返済額は、
1,113万円ー（1,056万円＋20万円）＝37万円
減少します。

以上より、［ ア ］0.1113［ イ ］0.1056［ ウ ］37万円減少

正解は３です。


ア）年間返済額を求めるのは「資本回収係数」です。設問の資料より、10年・2%は0.1113とわかります。

イ）アの解説と同じく、年間返済額を求める場合は「資本回収係数」です。資料より、10年・1%は0.1056です。

ウ）アとイをそれぞれ計算し
更に借り換え費用を引いたものが答えとなります。

ア…（1000万円×0.1113）×10年=1113万円
イ…（1000万円×0.1056）×10年=1056万円

1113万円ｰ1056万円ｰ20万円（借り換え費用）=37万円