FP2級の過去問 2021年9月 実技 問91
この過去問の解説 (3件)
正解は4です。
外貨建て商品は資産運用で利用されますが、
預金保護制度の対象外になります。
10,000米ドルを1か月預けた場合の利息を算出します。
与えられた預金金利が年利なので、
12で割ることを忘れないようにしましょう。
10,000米ドル × 3% ÷ 12(か月)= 25米ドル
注3にあるとおり、利息の20%が源泉徴収されます。
満期時に哲也さんが受け取る金額は以下のとおりです。
10,000 + 25 − (25 × 20%) = 10,020米ドル
哲也さんは円転するので、銀行にドルを買ってもらい、
円を受け取ることになります。
この場合は ドルを買う=Buy=TTB を用います。
哲也さんの受取額は下記のとおりです。
10,020米ドル × 103.00(満期時TTB)= 1,032,060円
正解は 4 です。
まずは預け入れた米ドルがいくらになるのかを計算します。
10,000ドルに年率3%の金利が付くので、年間300ドル増えることになります。
今回は預け入れ期間が1ヶ月なので、300 ÷ 12 = 25ドル が1ヶ月で増える利息です。
注3より、利息に対しては20%の税金が引かれるので
受け取る利息は80%分になります。
25ドル ✕ 80% = 20ドル
次に、元金と合わせた10,020ドルを円に換算すると答えが出ます。
1米ドルあたりの為替レートは、銀行側から考えてドルを購入(Buy)し、お客様に円を売る、
つまり私たちが円を受け取る時はTTBレートを使用します。
したがてって、TTBレートで1ドル103円なので、
10,020ドル ✕ 103円 = 1,032,060円 となります。
正解は4です。
TTSとTTBの説明についてです。
顧客と銀行が日本円と外貨を売買する際の用語になります。
銀行側からの視点で見るとわかりやすいです。
銀行が日本円を売る(Sell)→ TTS
銀行が日本円を買う(Buy)→ TTB
問題では、「円転」を求めるようになるため、使用するのは「TTB」になります。
利息から求めます。
10,000米ドル × 3.0%(年金利)= 300米ドル・・・①
①は1年間預けた場合の利息になります。
今回は1ヶ月のため ①×1ヶ月/12ヶ月 とします。
300米ドル × 1/12 = 25米ドル・・・②
問題に沿った期間の利息が分かったため、利息額に対して源泉徴収を行います。
25米ドル × 20% = 5米ドル・・・③
②と③で源泉徴収分を除いた利息額を求めます。
25米ドル − 5米ドル = 20米ドル・・・④
1ヶ月預入をしたところ、
10,000米ドルは20米ドルの利息がついて、10,020米ドル(⑤)になりました。
最後に、銀行で外貨を日本円に戻します。→ TTB
⑤ × TTB = 10,020米ドル × 103.00円 = 1,032,060円 となります。
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