行政書士の過去問
平成26年度
法令等 問36
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問題
行政書士試験 平成26年度 法令等 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
商法上の支配人に関する次の記述のうち、商法の規定に照らし、正しいものはどれか。
- 商人が支配人を選任したときは、その登記をしなければならず、この登記の完了により支配人も商人資格を取得する。
- 支配人は、商人の営業所の営業の主任者として選任された者であり、他の使用人を選任し、または解任する権限を有する。
- 支配人の代理権の範囲は画一的に法定されているため、商人が支配人の代理権に加えた制限は、悪意の第三者に対しても対抗することができない。
- 支配人は、商人に代わり営業上の権限を有する者として登記されるから、当該商人の許可を得たとしても、他の商人の使用人となることはできない。
- 商人の営業所の営業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、支配人として選任されていなくても、当該営業所の営業に関しては、支配人とみなされる。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.誤り
商人が支配人を選任した時にその登記をしなければならない点は正しいですが、後半が誤りです。
支配人とは、商業使用人です。
2.正しい
会社法11条2項
支配人は他の使用人の選解任権を有します。
3.誤り
悪意の第三者には対抗することができます。
4.誤り
支配人は営業主の許諾がない限り、他の商人・会社の使用人になることはできません。
逆に言えば、営業主の許諾を得れば、他の商人の使用人となることができます。
5.誤り
13条
会社の本店又は支店の事業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、当該本店又は支店の事業に関し、一切の裁判外の行為をする権限を有するものとみなす。
支配人とみなされるわけではありません。
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02
1誤
支配人の選任登記が商人資格を取得できるわけではありません。
2正
その通り。支配人は他の使用人を選任、解任できます。
3誤
支配人の代理権に加えた制限は善意の第三者のに対抗することが出来ません。
4誤
支配人は商人の許可を受けなければ、他の承認または会社若しくは外国会社の使用人になることはできません。
5誤
商人の営業所の営業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、当該営業所の営業に関し、一切の裁判外の行為をする権限を有するものとみなされます。
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03
1 誤
商人が支配人を選任したときは、その登記をしなければならない。しかし、その際に支配人が商人資格を取得するわけではありません。
2 正
「支配人は、他の使用人を選任し、又は解任することができる。」と規定しています。
3 誤
「支配人の代理権に加えた制限は、善意の第三者に対抗することができない。」と規定している。悪意の第三者には対抗することができます。
4 誤
支配人は、商人の許可を受けなければ、次に掲げる行為をしてはなりません。
①自ら営業を行うこと
②自己又は第三者のためにその商人の営業の部類に属する取引をすること
③他の商人又は会社若しくは外国会社の使用人となること
④会社の取締役、執行役又は業務を執行する社員となること
5 誤
「商人の営業所の営業の主任者であることを示す名称を付した使用人は、当該営業所の営業に関し、一切の裁判外の行為をする権限を有するものとみなす。」と規定している。しかし、支配人とみなされるわけではありません。
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