選択肢1. ア:居住 イ:身体 ウ:合理 エ:隔離 オ:蓋然
「被疑者又は被告人の( ア )を監獄内に限定するものであつて」について、まず、選択肢は「居住」か「活動」のどちらかになります。
監獄というのは分かりやすく言うと牢屋ということです。
被疑者又は被告人を牢屋に閉じ込めておくことです。
「被疑者又は被告人の活動を監獄内に限定する」というのも、確かに違和感はないですが、牢屋の中はそんなに広くないので、「活動」という風に活発的に動き回るのも何か違うような気がしませんか。
一方、「居住」であれば、牢屋の中に住むということ。
つまり、アは「居住」です。
「右の勾留により拘禁された者は、その限度で( イ )的行動の自由を制限されるのみならず」について、選択肢は「身体」か「日常」です。
もう一度言いますが、監獄は牢屋です。
牢屋に閉じ込められているのですから、身体的行動の自由制限されていますよね。
どこかに出かけたり、好きな時間に好きな食べ物を食べたり、自由にできませんよね。
よって、イは、「身体」です。
前記逃亡又は罪証隠滅の防止の目的のために必要かつ( ウ )的な範囲において、それ以外の行為の自由をも制限されることを免れない
選択肢は「合理」か「蓋然」です。
「必要かつ蓋然的」とくると、ちょっと違和感ありますよね。
しかし、「合理」とくると、しっくりとくると思います。
行動の自由が制限されることは免れませんが、不合理な制約は許されません。
いくら逃亡又は罪状隠滅の防止という目的があっても、不合理な制約は許されません。
つまり、必要かつ合理的な範囲となります。
よって、ウは「合理」です。
監獄は、多数の被拘禁者を外部から( エ )して収容する施設であり、
選択肢は「遮断」か「隔離」です。
牢屋に閉じ込められているので、「遮断」でも「隔離」でもどちらでもしっくりきます。
ただ、「遮断」はシャットアウトということです。
外部からシャットアウトして収容する施設。
その通りですよね。
しかし、「隔離」としてしまっても、その通りです。
ただ、本判例はどんな事件だったかというと、監獄に閉じ込められている被疑者が新聞を読もうとしたら、よど号という飛行機がハイジャックされた事件に関する部分が黒塗りされていた為、よど号のハイジャックに関して知ることができないから、知る権利(憲法21条、19条)を侵害するのではないかという事で裁判となりました。
新聞で外の世界の情報を知れるのであれば、シャットアウトしている訳ではなさそうですね。
ということで、エは「隔離」です。
その閲読を許すことにより監獄内の規律及び秩序の維持上放置することのできない程度の障害が生ずる相当の( オ )性があると認められることが必要であり
選択肢は「蓋然」か「合理」ですが、、「合理」については、選択肢ウで使用されている為、消去法でオは「蓋然」となります。