行政書士の過去問
令和4年度
一般知識等 問54
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問題
行政書士試験 令和4年度 一般知識等 問54 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文章の空欄( ア )~( オ )に当てはまる語句の組合せとして、妥当なものはどれか。
地球環境問題を解決するためには、国際的な協力体制が不可欠である。1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、( ア )が採択された。1972年に国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための( イ )が決定された。しかし、石油危機後の世界経済の落ち込みにより、環境対策より経済政策が各国で優先され、解決に向けた歩みは進まなかった。
それでも、1992年にブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開催され、「持続可能な開発」をスローガンに掲げたリオ宣言が採択された。同時に、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する( ウ )や、生物多様性条約なども採択された。その後、1997年の第3回( ウ )締約国会議(COP3)で( エ )が採択され、さらに、2015年の第21回( ウ )締約国会議(COP21)で( オ )が採択されるなど、取組が続けられている。
地球環境問題を解決するためには、国際的な協力体制が不可欠である。1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、( ア )が採択された。1972年に国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための( イ )が決定された。しかし、石油危機後の世界経済の落ち込みにより、環境対策より経済政策が各国で優先され、解決に向けた歩みは進まなかった。
それでも、1992年にブラジルのリオデジャネイロで国連環境開発会議(地球サミット)が開催され、「持続可能な開発」をスローガンに掲げたリオ宣言が採択された。同時に、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する( ウ )や、生物多様性条約なども採択された。その後、1997年の第3回( ウ )締約国会議(COP3)で( エ )が採択され、さらに、2015年の第21回( ウ )締約国会議(COP21)で( オ )が採択されるなど、取組が続けられている。
- ア:国連環境計画 イ:パリ協定 ウ:京都議定書 エ:ラムサール条約 オ:気候変動枠組条約
- ア:国連環境計画 イ:京都議定書 ウ:パリ協定 エ:気候変動枠組条約 オ:ラムサール条約
- ア:ラムサール条約 イ:パリ協定 ウ:国連環境計画 エ:京都議定書 オ:気候変動枠組条約
- ア:ラムサール条約 イ:国連環境計画 ウ:気候変動枠組条約 エ:京都議定書 オ:パリ協定
- ア:京都議定書 イ:気候変動枠組条約 ウ:ラムサール条約 エ:国連環境計画 オ:パリ協定
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この過去問の解説 (3件)
01
本問は、平成17年に類似問題が出題されている為、過去問集を一度解いたことある方は分かるかと思います。
1971年には特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関して、(ラムサール条約)が採択されました。
水鳥ラム(みずとりラム)と覚えるといいかと思います。
そして、ラムサール条約については、平成17年に一度出題されていますので、過去問を解いたことがある方なら分かったと思います。
国連人間環境会議がスウェーデンのストックホルムで開催され、国際的に環境問題に取り組むための( 国連環境計画 )が決定された。
国連が行った会議なので、「国連」というワードが入っている記述が正しい選択だと考えた方、その通りです。
ここまで分かれば、正答できるかと思います。
よって、本選択肢が正しいです。
ちなみに、環境保全に向けての行動計画であるアジェンダ21、地球温暖化対策に関する( )は、気候変動枠組条約で、1997年の第3回(気候変動枠組条約)締約国会議(COP3)で( 京都議定書 )が採択されました。
さらに、2015年の第21回(気候変動枠組条約)締約国会議(COP21)で(パリ協定)が採択されるなど、取組が続けられています。
一般知識等科目の政治、経済、社会は、令和6年から行政書士法等に変更になる為、令和5年に受験する人以外は学習する必要はないかと思います。
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02
地球環境問題やエネルギー関係については頻出です。
京都議定書やラムサール条約は名前を聞いたことがあるかと思います。
わかるものから見ていって、選択肢を絞り込めるようにしましょう。
ア:ラムサール条約
正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、湿地の保存に関する国際条約です。
湿地に関する条約と言えばこのラムサール条約のみです。
イ:国連環境計画
各国の政府と国民が将来の世代の生活の質を損なうことなく自らの生活の質を改善できるように、環境の保全に指導的役割を果たし、かつパートナーシップを奨励するものです(国際連合広報センターHPより)。
ウ:気候変動枠組条約
大気中の温室効果ガスの濃度の安定化を究極的な目的とし、地球温暖化がもたらすさまざまな悪影響を防止するための国際的な枠組みを定めた条約です(全国地球温暖化防止活動推進センターHPより)。
エ:京都議定書
先進国の排出削減について法的拘束力のある数値目標などを定めた文書のことです。
オ:パリ協定
先進国にのみ適用された京都議定書とは異なり、途上国にも範囲を拡大した取り決めです。
妥当です
「ラムサール条約」が水鳥の湿地保護に関するものであることと、温室効果ガス削減に関する数値目標についての協定が「京都議定書(先進国のみ)」→「パリ協定(途上国にも拡大)」の流れであることを知っていれば正しい選択肢を選ぶことができます。
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03
この問題のポイントは環境問題に対する条約等の知識です。
まずラムサール条約とは特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約で、重要な湿地及び生息する動植物の保護を目的としています。
国連環境計画とは1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議にて採択されたものです。
気候変動枠組条約は1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で採択された地球温暖化対策に関する条約です。
京都議定書は1997年のCOP3で署名され、2005年に発効された先進国からの排出量を1990年レベル未満に削減することを目標に世界の温室効果ガス排出量に対処するための最初の法的拘束力のある協定です。
最後にパリ協定は2015年のCOP21で署名された京都議定書の取り組みをさらに一歩進めたものです。
以上の点をおさえて、解説をみていきましょう。
解説の冒頭より、ラムサール条約とは特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約で、重要な湿地及び生息する動植物の保護を目的としています。
よって、アにはラムサール条約が該当します。
国連環境計画とは1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議にて採択されたものなので、イは国連環境計画が該当します。
気候変動枠組条約は1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で採択された地球温暖化対策に関する条約なので、ウは気候変動枠組条約が該当します。
京都議定書は1997年のCOP3で署名されたものなので、エは京都議定書が該当します。
パリ協定は2015年のCOP21で署名されたものなので、オはパリ協定が該当します。
この問題のように環境問題に対する条約等は過去にも出題実績があるので、環境問題に関する事項はチェックしておいた方が良いでしょう
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