行政書士の過去問
令和4年度
一般知識等 問55

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問題

行政書士試験 令和4年度 一般知識等 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章の空欄( A )~( E )には、それぞれあとのア~コのいずれかの語句が入る。その組合せとして妥当なものはどれか。

人工知能(AI)という言葉は定義が難しく、定まった見解はない。しかしながら、人間が従来担ってきた知的生産作業を代替する機能を有するコンピュータを指していると考えたい。例えば、( A )や( B )、翻訳や文章生成、さまざまなゲームのプレイ、各種の予測作業においてAIが利用されていることはよく知られている。すでに、社会生活のさまざまな場面でAI技術の応用が見られており、( A )技術を用いた例として文字起こしサービスが、( B )技術を用いた例として生体認証がある。
AIの発展の第一の背景として、コンピュータが予測を行うために利用する( C )が収集できるようになってきたことが挙げられる。第二に、コンピュータの高速処理を可能にする中央処理装置(CPU)の開発がある。第三に、新しいテクノロジーである( D )の登場がある。従来の学習機能とは異なって、コンピュータ自身が膨大なデータを読み解いて、その中からルールや相関関係などの特徴を発見する技術である。これは人間と同じ( E )をコンピュータが行うことに特徴がある。さらに、この( D )が優れているのは、コンピュータ自身が何度もデータを読み解く作業を継続して学習を続け、進化できる点にある。

ア  音声認識
イ  声紋鑑定
ウ  画像認識
エ  DNA鑑定
オ  ビッグデータ
カ  デバイス
キ  ディープラーニング
ク  スマートラーニング
ケ  帰納的推論
コ  演繹的推論
  • A:ア  B:ウ  C:オ  D:キ  E:ケ
  • A:ア  B:ウ  C:カ  D:ク  E:ケ
  • A:ア  B:エ  C:オ  D:キ  E:コ
  • A:イ  B:ウ  C:カ  D:ク  E:コ
  • A:イ  B:エ  C:オ  D:キ  E:ケ

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この過去問の解説 (3件)

01

本問はコンピューターに関する問題です。

A 例えば、スマートフォンやパソコンで話しかけると文字を入力してくれたり、自動で検索してくれたりします。

つまり、音声認識です、

B 例えばスマートフォンやパソコンでカメラに顔を近づけるとロックが解除されるかと思います。

カメラ、つまり画像認識です。

C 例えば16ギガのUSBメモリには、すごいたくさんの画像や動画などのデータが入りますよね。

これを人間が覚えておくのは無理ですよね。

つまり、コンピューターはすごい大きなデータを使っているのです。

大きなデータ、ビックデータです。

D これは、正直知識がないと回答できない問題です。

覚えてください、本記述が言っているのは、ディープラーニングです。

E これも、正直、知識がないと分からないと思います。

しかし、何となく〇〇推論ではないか、と考えると、帰納法的推論か演繹的推論のどちらかと思います。

なぜなら、「人間と同じ」という文言と選択肢の中から、人間ができるのは、帰納法的推論と演繹的推論のどちらかということ

そして、演繹的推論は、「きっとこうだろう」というものです。

ただ、コンピューターは、結構しっかりしています。

なので、「きっと」というのは、違うと思った方、そう、その通りです。

よって、Eは消去法で帰納法的推論です。

選択肢1. A:ア  B:ウ  C:オ  D:キ  E:ケ

本肢が正解です。

まとめ

本問は情報通信に関する問題ですが、苦手な方も多いかと思います。

しかし、D以外は思考力で回答できると思います。

参考になった数2

02

この問題のポイントは、情報通信用語の理解です。

まず音声認識技術とは人間が行っている文字起こしをコンピュータが自動的に行う技術です。

画像認識技術とは画面に映る人やモノを認識する技術で生体認証に用いられます。

ビッグデータとは巨大なデータ群です。

ディープラーニングとは従来の学習機能とは異なって、コンピュータ自身が膨大なデータを読み解いて、その中からルールや相関関係などの特徴を発見する技術です。

最後に帰納的推論はデータを読み解いて、その中からルールや相関関係などの特徴を発見することです。

 

以上の点をおさえて、解説をみていきましょう。

選択肢1. A:ア  B:ウ  C:オ  D:キ  E:ケ

解説の冒頭より、音声認識技術とは人間が行っている文字起こしをコンピュータが自動的に行う技術で、画像認識技術とは画面に映る人やモノを認識する技術で生体認証に用いられることから、Aには音声認識、Bには画像認識が該当します。

また、コンピュータが予測を行うために利用するために必要な物はデータであるからCにはビックデータが該当します。

ディープラーニングとは従来の学習機能とは異なって、コンピュータ自身が膨大なデータを読み解いて、その中からルールや相関関係などの特徴を発見する技術であるから、Dにはディープラーニングが該当します。

帰納的推論はデータを読み解いて、その中からルールや相関関係などの特徴を発見することであるから、Eには帰納的推論が該当します。

まとめ

行政書士試験には情報通信用語が出ることは度々あるので、情報通信用語もチェックしておいた方が良いでしょう

参考になった数0

03

情報通信に関する問題は出題が多いです。

用語については意味がわかるようにしておきましょう。

A:ア 音声認識

「( A )技術を用いた例として文字起こしサービス」とあります。

文字起こしサービスとはコンピューターが音を認識してテキスト化するものなので、「音声認識」が該当します。

B:ウ 画像認識

「生体認証」とは、人間の身体もしくは行動の特徴を利用して個人認証する仕組みのことです。

指紋、顔、静脈、虹彩などが利用され、画像データを分析することで認証されます。

C:オ ビッグデータ

ビッグデータはその名の通り、「巨大なデータ群」を指します。

人間が把握できる範囲を超えたデータ群で、ビッグデータをAIで解析することによって、効率的な需要予測やマーケティングなどに繋がります。

D:キ ディープラーニング

コンピュータ自身がデータを基にして、自分で学習することをディープラーニングと言います。

E:ケ 帰納的推論

個別的な複数の事例から共通点を見つけ出し、普遍的な法則を見出そうとする論理的推論の方法のことです。

選択肢1. A:ア  B:ウ  C:オ  D:キ  E:ケ

妥当です

まとめ

情報通信関連の時事問題やIT用語はよく出題される問題です。

特にIT用語に関しては、基本的な用語が多いので基礎的なものの意味は答えられるようにしておきましょう。

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