秘書検定の過去問 | 予想問題
2級
問110
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問題
秘書検定 2級の過去問/予想問題 問110 (訂正依頼・報告はこちら)
秘書A子は、後輩B子の作成した文書を適切な言い方に手直しした。次の手直しのうち、不適当と思われるものを選べ。
- 役員会の開催通知の宛先が「各役員様」となっていたので「役員各位」に直した。
- 受け取った手紙への返事の書き出しが「拝啓」となっていたので「拝復」と直した。
- 取引先への歳暮の挨拶状で、受け取ってほしいということが「ご査収ください」となっていたので「ご笑納ください」に直した。
- 手紙の最後に、お体に気をつけてくださいということが「ご健勝ください」となっていたので「ご自愛ください」と直した。
- 社長の著書を送るとき、差し上げるという意味の表書きが「謹呈」となっていたので、「恵贈」と直した。
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この過去問の解説 (3件)
01
「ご恵贈」は人から物を贈られたことを表す尊敬語ですので、自分側から贈る場合には不適切です。
人へ物を贈ることを表す謙譲語は「謹呈」です。
この問題に出てきた
・「ご恵贈」
・「ご笑納」(つまらないものですがお納めください)
・「ご査収」(調べてお受け取りください)
は、社交文書の慣用句として、秘書検定でも良く出題されます。
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02
1.「各役員様」とは書きません。「役員各位」が正しい表現です。
2.返信の場合の書き出しは、「拝啓」ではなく「拝復」とします。
3.「ご査収ください」は、中身や内容を確認してから受け取ってほしい場合に用いるもので、見積書や契約書などに使われます。「ご笑納ください」は、相手に贈り物を受け取ってもらう際のへりくだった言い方です。
4.「ご健勝」は、個人に対して、相手の健康を願う挨拶として用いられます。手紙の場合は、冒頭の挨拶で用いられます。「ご自愛ください」は、手紙やメールの結びの言葉として、相手の健康を気遣う際に、用いられます。
5.「謹呈」は、人に物を差し上げることを意味するので、適切です。「恵贈」は、人から物を贈ってもらう、贈り物を受け取った場合に用いられる言葉です。
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03
「恵贈」は他から物を送られるときに、贈り主を敬って言う言葉で、「ご恵贈にあずかる」というように使います。
自分の側(社長)が人に物を送るときに使うのは不適切です。
この場合は「謹呈」のままでよいということです。
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