医療事務技能審査試験(医科)の過去問 | 予想問題
2021年10月公開問題
問14

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問題

医療事務の過去問/予想問題 2021年10月公開問題 医療用語及び医学・薬学の基礎知識 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

次の中から、適切なものを選びなさい。
  • 自賠責とは自動車事故による人的損害を補償する任意保険である。
  • 瘢痕とは打撲などにより内出血を起こした状態を指す。
  • 狭心症治療薬のニトログリセリンの副作用には食欲の抑制がある。
  • 抗癌薬による骨髄機能抑制症状には脱毛がある。
  • 出血傾向を考慮し手術前に投与の中止を検討するのは、抗血栓薬のワルファリンである。

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この過去問の解説 (3件)

01

医学薬学に関する問題です。自賠責に関しては、医学薬学というよりは、医療関連法規で見ることが多いことばです。

狭心症治療薬については、特定薬剤治療管理料など算定とも深く関わる薬です。覚えておきましょう。

選択肢1. 自賠責とは自動車事故による人的損害を補償する任意保険である。

誤りです。

文中の「任意保険」が誤りで、正しくは「強制保険」です。

選択肢2. 瘢痕とは打撲などにより内出血を起こした状態を指す。

誤りです。

瘢痕(はんこん)とはいわゆる傷跡のことを言います。

擦り傷、手術あとの他、潰瘍などで組織が傷ついて、組織が再生された跡をいいます。

選択肢3. 狭心症治療薬のニトログリセリンの副作用には食欲の抑制がある。

誤りです。

ニトログリセリンの副作用として挙げられるのは

血圧低下、心拍出量低下、心拍数増加、頭痛、立ち眩みなどです。

選択肢4. 抗癌薬による骨髄機能抑制症状には脱毛がある。

誤りです。

「骨髄機能抑制症状」には貧血や出血傾向などがあります。

脱毛は「骨髄機能抑制症状」によるものではありません。

選択肢5. 出血傾向を考慮し手術前に投与の中止を検討するのは、抗血栓薬のワルファリンである。

正しいです。

抗血栓薬はいわゆる血液をサラサラにする薬です。

血を固まりにくくするので、出血しやすくなります。

参考になった数3

02

自賠責保険の仕組みや医療用語、医薬品情報などクラーク業務を行う上で知識として備えておけば業務に役立ちます。積極的に覚えていきましょう。

選択肢1. 自賠責とは自動車事故による人的損害を補償する任意保険である。

誤りです。自賠責保険は法律で加入が義務付けられており、対人事故の損害を補償する保険のことです。

選択肢2. 瘢痕とは打撲などにより内出血を起こした状態を指す。

誤りです。瘢痕とは傷跡の医学的な呼び方です。

火傷後や手術創の跡などなかなか治りきらない状態を指します。

選択肢3. 狭心症治療薬のニトログリセリンの副作用には食欲の抑制がある。

誤りです。添付文書によるとニトログリセリンの副作用は低頻度で悪心・嘔吐はありますが、食欲の抑制はないようです。

選択肢4. 抗癌薬による骨髄機能抑制症状には脱毛がある。

誤りです。抗がん剤による骨髄抑制とは、赤血球・白血球・血小板の産生が低下することです。脱毛は骨髄機能抑制症状には該当しません。

選択肢5. 出血傾向を考慮し手術前に投与の中止を検討するのは、抗血栓薬のワルファリンである。

正しいです。抗血栓薬は特に出血リスクの高い手術前には休薬期間が設けられます。

参考になった数1

03

正解は5です。

1.交通事故による人的損害を補償するもので、強制保険となっています。

2.瘢痕とは創傷などによる組織の欠損が、線維や結合組織が集まり修復された状態です。

3.ニトログリセリンの副作用には急激な血圧低下、心拍出量低下等があります。

4.抗癌薬による骨髄機能抑制症状には歯肉出血があります。

5.抗血栓薬のワルファリンは出血を止めにくくする作用がある為、手術前に中止が検討されることがあります。

参考になった数1