ITパスポートの過去問
平成28年度 春期
テクノロジ系 問81

本設問では、提示された図を読み解き、『周辺装置を制御·操作するソフトウェア』の名称を選択肢から選ぶことになります。

これは知識問題です。

充分な知識があれば即答することができますが、そうでない場合には、候補を絞り込んで、消去法で答える必要がある問題です。

そのため、それぞれの選択肢の意味について解説します。


選択肢1.の『アーカイバ』は、英字ではArchiverと表記し、ファイルを保存管理するためのソフトウェアを指す言葉です。圧縮や解凍機能を有し、複数のファイルをまとめて、1つのファイルとして管理可能にするソフトとして有用です。
しかし、『周辺装置を制御·操作するソフトウェア』の名称ではありませんので、間違いと言えます。


選択肢2.の『インストーラ』は、インストール（Install）作業を行うためのソフトウェアの名称です。『周辺装置を制御·操作するソフトウェア』の名称ではありませんので、間違いと言えます。


選択肢3.の『デバイスドライバ』は、パソコンに接続された内部機器や、外部接続機器をパソコンから操作可能にするためのソフトウェアの名称です。そのため、本設問の正解と考えることができます。


選択肢4.の『ミドルウェア』は、オペレーティングシステムと、各種処理をこなすアプリケーションソフトウェアの間で機能するソフトウェアを指す名称です。そのため、ミドル（中間）という名称が用いられています。『周辺装置を制御·操作するソフトウェア』の名称ではありませんので、間違いと言えます。


名称からの判断が難しい設問です。
どうしても、解けない場合には、別の問題を先に解くという判断が必要になります。

PCに接続された周辺装置と、OSやアプリケーションソフトとを仲介して、周辺装置を制御·操作するソフトウェアは、デバイスドライバです。
よって正解は3です。

他の選択肢も押さえておきましょう。

１．アーカイバとは、大きなファイルを圧縮するための仕組みです。

２．インストーラとは、アプリケーションをPC上に配置するためのソフトウェアです。

４．ミドルウェアとは、OSと各アプリケーションの仲介を行うソフトウェアです。

1.アーカイバ(archiver)とは、複数ファイルを1つのファイルにまとめたり元に戻したりするソフトウェアです。

2.インストーラとは、アプリケーションソフトをコンピュータにインストールするためのソフトウェアです。

3.正解です。

4.ミドルウェアとは、OSとアプリケーションソフトの中間的な位置で動作するソフトウェアです。