ITパスポートの過去問
平成28年度 春期
テクノロジ系 問80

本設問は、提示されたセルの内容を設問を参考にして読み解き、『セルB2に入る数式』を選択肢から選ぶことになります。

先に選択肢を見てみましょう。
いずれも、IF関数を利用していますが、それぞれの設問が大きく異なっており、IF関数式の基本がわかっていれば、正答率を高めることができます。

短時間での回答を考えると、それぞれの数式の間違いに早く気付くことが求められます。
そこで、数式の特徴を比較しながら、それぞれの選択肢の内容を解説します。

まず、選択肢1.については、『A2≧3000』と記入されており、これは3,000円以上を指定していることから、設問における『3,000円を超える場合』とは異なる条件を設定しているため、不正解と言えます。

次に、選択肢2.については、『A2＞1000』と記入されており、これは1,000円よりも大きい場合を1%、そのいずれにも該当しなかった場合を2%と設定しており、設問における『買い物金額が1,000円を超え3,000円以下では買い物金額の2%』とは異なる条件を設定しているため、不正解と言えます。

続いて、選択肢3.は『A2≦1000』として、1,000円以下を1%とし、『A2≦3000』にて3,000円以下を2%。それ以外を3%に設定しているため、設問の条件を満たしており、正解と言えます。

最後の選択肢4.は、『A2＜1000』として、1,000円よりも低い値を1%としてしまっているため、設問における『買い物金額が1,000円以下では買い物金額の1%』とは異なる条件を設定しているため、不正解と言えます。



そのため、正解は選択肢3.と考えられます。

選択肢をひとつずつ見ていきましょう。

１．最初の条件で、A2が3000円以上のときは買い物金額の3%のポイントを付与することを示します。
問題文では買い物金額が3000円を超えるときは、3%のポイントを付与するとあるため、誤りです。

２．2つ目の条件は、買い物金額が1000円より大きいときは1%のポイントを付与することを示します。
問題文では買い物金額が1000円以下で1%のポイントを付与するとあるため、誤りです。

３．最初の条件は買い物金額が1000円以下のときは1％のポイントを付与、2つ目の条件は3000円以下のときは2%のポイントを付与、3つ目の条件はそれ以外のときは3%のポイントを付与を示します。
問題文の条件と一致するため、正解です。

４．1つ目の条件は買い物金額が1000円より小さいときは1%のポイントを付与することを示します。
問題文の条件は、買い物金額が1000円以下で1%のポイントを付与とあるため、誤りです。

IF関数とは、指定した条件が満たすかどうかによって返す値を変える関数式です。

正解は、3です。

3の計算式は、買い物金額が1,000円以下では買い物金額の1%、買い物金額が1,000円を超え3,000円以下では買い物金額の2%、買い物金額が3,000円を超える場合は買い物金額の3%を返します。

正しい式となります。

その他の選択肢は、すべて間違っています。