ITパスポートの過去問
平成30年度 春期
マネジメント系 問54

ウォーターフォールモデルとは、プロジェクトを要件定義、設計、実装、運用といった工程に分け、各工程を同時に進めながら、システム開発を行うことです。
水が流れるように工程が進むため、ウォーターフォールと言われています。
ウォーターフォールモデルはプロジェクト計画当初から、全体的な計画が立てやすく、プロジェクトの進捗管理も行いやすいのが特徴です。

問題では、プロジェクトの経過によって生じる要員の数と、訂正作業に掛かる1件当たりのコストが問われており、ウォーターフォールモデルでは、上流工程で要員数は最も多くなり、その後のテスト、運用などに向けて、要員数は減っていきます。
また、開発当初は最少人数でプロジェクトを進行するため、aの図が正解になります。
訂正作業のコストはプロジェクトが進むほど訂正する範囲が大きくなるため、コストも増えていきます。コスト訂正の図はbになります。
よって、正解は1です。

プロジェクトに必要な要員の数は、プロジェクト序盤で行う要件定義は少なくてよく、プロジェクト中盤で行う製造やテストで最大となり、プロジェクト終盤では徐々に少なくなります。
よって、要員の数はaが正解です。

プロジェクトの経過時間が長くなるにつれて、変更や間違いが発生したときの訂正作業にかかるコストは高くなります。
よって、訂正作業にかかる1件当たりのコストはbが正解です。

上記より正解は１です。

システム開発のプロセスは、システム要件定義及びソフトウェア要件定義(要件定義)、システム設計及びソフトウェア設計(設計)、プログラミング、テストというプロセスがあります。
ウォータフォールモデルでは、これらのプロセスを上流から下流まで、プロセス毎に完結させて、次のプロセスに進んでいきます。
一般的には、設計、及び、プログラミングのプロセスで必要となる要員は増加します。設問の図では、ａが要員の数を表しています。
また、各プロセスを完結させていくため、変更や間違いが発生した場合は、各プロセスの前工程からすべてに対して変更が必要となります。したがって、問題の発生プロセスが後になるほどそのコストは大きくなります。設問の図では、ｂがコストを表しています。

したがって、１が正解です。