ITパスポートの過去問
令和3年度
マネジメント系 問37

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問題

令和3年度 ITパスポート試験 マネジメント系 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

システムの利用者数が当初の想定よりも増えてシステムのレスポンスが悪化したので、増強のためにサーバを1台追加することにした。動作テストが終わったサーバをシステムに組み入れて稼働させた。この作業を実施するITサービスマネジメントのプロセスとして、適切なものはどれか。
  • インシデント管理
  • 変更管理
  • 問題管理
  • リリース及び展開管理

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この過去問の解説 (3件)

01

4が正解です。

【リリース及び展開管理】

リリース管理は、ITサービスの変更時に起こりえるあらゆるリスクを最小限に抑えて、変更作業の実行を行うための運用管理プロセスです。

展開管理は、リリース管理後に問題なくテストが完了するか、問題が起こった際にどのようなバックアップ作業をするかを検討するプロセスです。

変更前のプロセスであれば変更管理の可能性もありますが、実行時、実行時以降のプロセスなので4になります。

1) 不正解です。

インシデント管理は、インシデント(重大な結果になりかねない出来事)を取り除き、正常に利用を継続できるように管理するプロセスです。

2) 不正解です。

変更管理は、ITシステムに変更を行う際に変更の必要性、問題性を管理するプロセスです。

リリース管理とは似ていますが、内容が異なりますので注意が必要です。

3) 不正解です。

問題管理は、インシデント(重大な結果になりかねない出来事)の原因を追究し再発防止、回避方法の作成を行う管理プロセスです。

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02

本稼働後にサーバを追加する作業は、リリースおよび展開管理になります。

1.不正解です。

  システム障害を管理するプロセスです。

2.不正解です。

  変更に伴うリスクの管理をするプロセスです。

3.不正解です。

  インシデントの原因と究明し、恒久対応を管理するプロセスです。

4.正解です。

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03

ITサービスマネジメントとは、顧客に対するサービス提供という視点から、顧客の要望に沿ったサービスを提供するためのマネジメントのことです。

本設問では、「動作テストが終わった」あと、サーバーを本番環境のシステムに「組み入れて稼働させた」とありますので、リリース及び展開管理に該当します。

選択肢1. インシデント管理

本設問の内容はリリース及び展開管理に該当します。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

インシデント管理:サービスの早期復旧を目的に、障害(インシデント)への対応と回復をいかに早く対処するかを管理することです。

選択肢2. 変更管理

本設問の内容はリリース及び展開管理に該当します。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

変更管理:システムの機能変更を適切な手順で実施し、ルールなしで実施されることによるトラブルを防ぐために管理することです。

選択肢3. 問題管理

本設問の内容はリリース及び展開管理に該当します。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

問題管理:障害(インシデント)の根本原因を解決し、再発を防ぐために管理することです。

選択肢4. リリース及び展開管理

本設問の内容はリリース及び展開管理に該当します。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

リリース及び展開管理:変更管理承認後、リリースされ本番環境に実装されます。

リリースと本番環境への実装が確実に行われるかを管理することです。

まとめ

ITサービスマネジメントに関する規格としては、ITIL(アイティル)が有名です。

各国で採用実績もあり、事実上の標準規格とも捉えられています。

概要を押さえるようにしましょう。

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