介護福祉士の過去問
第28回(平成27年度)
総合問題 問114
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問題
介護福祉士国家試験 第28回(平成27年度) 総合問題 問114 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔 事 例 〕
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。
K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談をした。L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔 事 例 〕
K君(7歳、男性)は、3歳の時に不随意運動型(アテトーゼ型(athetosis))脳性麻痺(cerebral palsy)と診断された。頸部や体幹をねじらせたり、反らせたり、上肢が伸展する運動が自分の意志とは関係なく起こってしまう不随意運動型特有の症状が現れていた。時々、筋肉の緊張が強くなり、体幹や上肢の不随意運動が大きくなることもあった。知的障害は見られず、車いすを使って、近所の小学校へ通学していた。登校・下校のときだけ母親が付き添って、教室内では車いすを何とか自分で操作して過ごしていた。言葉は努力性の発語で、聞き取りにくく、同級生と意思疎通が困難なことがしばしばあったが、慣れ親しんだ友達との会話は可能であった。
K君は2年生になった。4月にクラス替えで、新しい同級生が多くなり、K君の言葉が分からないという理由で関係がうまくいかなくなった。そのため、K君の筋肉の緊張は今までよりも強くなり、不随意運動も大きくなった。給食の時に食べ物をうまく口に運べなくて、担任の先生が介助する場面が増えてきた。担任の先生から、この状況を聞いた母親は心配になって、K君の学校での食事について、L相談支援専門員に相談をした。L相談支援専門員の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- クラスの同級生と会話をしながら食事をする。
- 自助具を使用して自力で食べる。
- リラックスできる環境を作って、自力で食事ができるように支援する。
- 途中まで自力で食べてもらって、その後は介助する。
- 仲の良い友達を選んで、食事介助をしてもらう。
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この過去問の解説 (3件)
01
K君が食事に介助が必要になった理由は、緊張による不随意運動が大きいと考えられます。よってリラックスできる環境づくりを行なうことが一番に考えられる支援方法となります。
1.より緊張を高めることにつながる可能性があります。
2.不随意運動が大きな状態では、自助具を使用しても、食事動作が自立することは難しいと考えられます。
4.5.今後の学校生活を考えると、安易に周囲の人に介護を頼むことは適切とは言えません。
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02
不随意運動は、精神状態とも関係あると言われています。不安や精神的な緊張から、通常よりも強い手足や首の動きがみられるといったこともあり、動作もにも表れます。
クラス替え後、周囲との関係がうまくいかないことから精神的な緊張やストレスが加わったことから食事も困難になったと考えられます。そのことから、リラックスできる環境を作ることが選択肢として最適です。
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03
環境の変化に伴い、精神面の負担が大きく、不随意運動や緊張が強まっています。
K君が落ち着いて生活ができるような環境づくりが、緊張の緩和につながると考えられます。
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