介護福祉士の過去問
第32回(令和元年度)
総合問題 問117

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問題

介護福祉士国家試験 第32回(令和元年度) 総合問題 問117 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、以下の問いに答えなさい。
〔事例〕
Mさん(80歳、男性)は、2年前にアルツハイマー型認知症( dementia of the Alzheimer’s type )と診断された。Mさんは自宅で暮らし続けることを希望して、介護保険サービスを利用しながら妻と二人で生活していた。
その後、Mさんの症状が進行して妻の介護負担が大きくなったため、Mさんは、U社会福祉法人が運営する介護老人福祉施設に入所することになった。
Mさんの入所当日、担当のA介護福祉職は、生活相談員が作成した生活歴や家族構成などの基本情報の記録を事前に確認した上で、Mさんと関わった。

次のうち、A介護福祉職が確認した記録として、適切なものを1つ選びなさい。
  • 施設サービス計画書
  • インシデント報告書
  • エコマップ
  • プロセスレコード
  • フェイスシート

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×

サービス計画書は、利用者に対する支援方針や解決すべき課題、利用する介護サービスの目標と内容をまとめたものです。

2.×

インシデント報告書は、介護をする上で事故を起こしそうな体験をしたとき(介護サービスの利用者がケガ等不利益を被る可能性があったとき)発生原因や改善方法を分析して記載し、再発防止を図る書類です。

3.×

エコマップとは、利用者の家族や友人など身近な人間関係を分かりやすいように図にしたものです。

4.×

プロセスレコードとは、看護や介護において利用者と自分との関わりややり取りの経過を記したもので、対象者の思いや関わり方を分析するために用います。

5.○

フェイスシートは、利用者の「生年月日・年齢」「家族構成」「生活歴」「既往歴」等の基本情報をまとめたものです。

よって、担当のA介護福祉職が確認した書類はフェイスシートが正解です。

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02

1.施設サービス計画書は入所後に作られるため、今回のケースでは該当しません。よって、1は間違いです。

2.インシデント報告書は事故に繋がるケースを記録したものです。支援者で共有する報告書なので、今回のケースでは該当しません。よって、2は間違いです。

3.エコマップは利用者を取り巻く社会資源を図にしたものです。生活歴や家族構成などの基本情報の記録を確認するものとしては今回のケースでは該当しません。よって、3は間違いです。

4.プロセスレコードは支援過程の記録になります。入所前の今回のケースでは該当しません。よって、4は間違いです。

5.フェイスシートは生活歴や家族構成などの基本情報の記録を確認できますので、A介護福祉職が確認した記録として考えられます。よって、5が正解です。

参考になった数18

03

適切なものは5です。
事例の文中に「生活歴や家族構成などの基本情報の記録」とあります。これはフェイスシートのことです。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
施設サービス計画書は施設で行うサービスについて書かれたものです。Mさんはこれまで居宅サービスを受けており、これから施設サービスを利用します。よってふさわしくないです。

2.誤りです。
インシデント報告書は職員がヒヤリハット事例を報告するものです。よって誤りです。

3.誤りです。
エコマップとは利用者、家族、社会資源の関係性を表したものです。

4.誤りです。
プロセスレコードは経過記録です。施設での経過記録はこれから作られていきます。よって誤りです。

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