運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第2回
貨物自動車運送事業法関係 問9

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問題

平成28年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 貨物自動車運送事業法関係 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の過労運転の防止等に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
  • 事業者は、事業計画に従い業務を行うに必要な員数の事業用自動車の運転者(以下「運転者」という。)を常時選任しておかなければならず、この場合、選任する運転者は、日々雇い入れられる者、2ヵ月以内の期間を定めて使用される者又は試みの使用期間中の者(14日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く。)であってはならない。
  • 特別積合せ貨物運送を行う事業者は、当該特別積合せ貨物運送に係る運行系統であって起点から終点までの距離が100キロメートルを超えるものごとに、所定の事項について事業用自動車の乗務に関する基準を定め、かつ、該基準の遵守について乗務員に対する適切な指導及び監督を行わなければならない。
  • 運転者が一の運行における最初の勤務を開始してから最後の勤務を終了するまでの時間(ただし、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(労働省告示)の規定において厚生労働省労働基準局長が定めることとされている自動車運転者がフェリーに乗船する場合における休息期間を除く。)は、168時間を超えてはならない。
  • 事業者は、運転者が長距離運転又は夜間の運転に従事する場合であって、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、当該運転者と交替するための運転者を配置しておかなければならない。

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この過去問の解説 (3件)

01

誤っているものは、3. です。
過労運転防止

1. 正しい 問題文通りです。
2. 正しい 問題文通りです。 
3. 誤り
 運転者が一の運行における最初の勤務を
 開始してから最後の勤務を終了するまでの時間
 は、144時間を超えてはならない です。
 168時間が誤っています。
4. 正しい 問題文通りです。 

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02

③が解答となります。

1 .事業者は、事業計画に従い業務を行うに必要な員数の事業用自動車の運転者(以下「運転者」という。)を常時選任しておかなければならず、この場合、選任する運転者は、日々雇い入れられる者2ヵ月以内の期間を定めて使用される者又は試みの使用期間中の者(14日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く。)であってはならない。

→正しいです。

 ・事業者は運行に必要な運転者を常時選任(雇用)していなければならず

  ★日日雇入れられる者(日雇労働者)

  ★2カ月以内の期間を定めて使用される者

  ★試みの使用期間中の者(14日を超えて雇用される者を除く

  上記3つに当てはまる方は対象外となります。 

2 .特別積合せ貨物運送を行う一般貨物自動車運送事業者は、当該特別積合せ貨物運送に係る運行系統であって起点から終点までの距離が100キロメートルを超えるものごとに、所定の事項について事業用自動車の乗務に関する基準を定め、かつ、該基準の遵守について乗務員に対する適切な指導及び監督を行わなければならない。

→正しいです。

 特別積み合わせ貨物運送とは「宅配便」業者などが該当します。

 「所定の事項について事業用自動車の乗務に関する基準」とは

  ・地点間の運転時間及び平均速度

  ・乗務員の休憩及び睡眠の場所・時間

  ・運転者の交代がある場合はその地点について

 以上があげられます。 

3 .運転者が一の運行における最初の勤務を開始してから最後の勤務を終了するまでの時間(ただし、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(労働省告示)の規定において厚生労働省労働基準局長が定めることとされている自動車運転者がフェリーに乗船する場合における休息期間を除く。)は、168時間を超えてはならない。

→青字部分に誤りがあります。

 勤務開始から終了までの時間については144時間を超えてはならない

 と定められています。 

4 .事業者は、運転者が長距離運転又は夜間の運転に従事する場合であって、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、当該運転者と交替するための運転者を配置しておかなければならない。

→正しいです。

 疲労等により安全な運転が継続できない場合は重大な事故に直結する恐れ

 あるため、交替の運転者を配置することで適切な運行が行えるようにします。 

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03

過労運転の防止について問題を見ながら解説します。

選択肢1. 事業者は、事業計画に従い業務を行うに必要な員数の事業用自動車の運転者(以下「運転者」という。)を常時選任しておかなければならず、この場合、選任する運転者は、日々雇い入れられる者、2ヵ月以内の期間を定めて使用される者又は試みの使用期間中の者(14日を超えて引き続き使用されるに至った者を除く。)であってはならない。

正しいです。

選択肢2. 特別積合せ貨物運送を行う事業者は、当該特別積合せ貨物運送に係る運行系統であって起点から終点までの距離が100キロメートルを超えるものごとに、所定の事項について事業用自動車の乗務に関する基準を定め、かつ、該基準の遵守について乗務員に対する適切な指導及び監督を行わなければならない。

正しいです。

選択肢3. 運転者が一の運行における最初の勤務を開始してから最後の勤務を終了するまでの時間(ただし、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(労働省告示)の規定において厚生労働省労働基準局長が定めることとされている自動車運転者がフェリーに乗船する場合における休息期間を除く。)は、168時間を超えてはならない。

誤りです。

運転者が一の運行における最初の勤務を開始してから最後の勤務を終了するまでの時間は144時間を超えてはいけません。

選択肢4. 事業者は、運転者が長距離運転又は夜間の運転に従事する場合であって、疲労等により安全な運転を継続することができないおそれがあるときは、あらかじめ、当該運転者と交替するための運転者を配置しておかなければならない。

正しいです。

まとめ

過労運転は重大な事故につながる恐れがありますので、適切な運行を心がけましょう。

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