運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第2回
実務上の知識及び能力 問41
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問題
平成28年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
一般貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関する次の記述のうち、適切な場合は「適」を、適切でない場合は「不適」を選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
- 適
- 不適
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この過去問の解説 (3件)
01
問題文は不適切です。
(車間距離の保持) 道路交通法
第26条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を
進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいても
これに追突するのを避けることができるため必要な距離を、
これから保たなければならない。
トラック協会などの車間距離の取り方の目安は、
以下の通りです。
安全な速度と車間距離
スピードに応じた安全な車間距離の取り方の目安は次のとおり。
①速度60km/h以下の場合は、走行速度の数字から15を引いた車間距離をとる。
例 速度60km/hの場合:60-15=45m
②速度60km/hを超える場合は、走行速度の数字と同じ車間距離をとる。
例 速度80km/hの場合:80m
制動距離は貨物重量、積載重量、天候が雨などの路面状況でも変わるため、
制動距離以上の車間距離を保つ必要があります。
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02
②不適が解答となります。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう制動距離と同じ距離の車間距離を保って運転するよう指導している。
※青字部分に誤りがあります
車が停止するには2種類の距離が関係してきます。
・空走距離
→危険を察知してブレーキを踏むまでにかかる距離(1秒程度)
「アッ!」と思って急ブレーキを踏むまでの時間です。
この時間にもスピードに応じた距離を車は進んでいます。
・制動距離
→実際にブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離
走行スピードであったり、車の性能等にもよりますが
ブレーキを踏んでから停まるまでにも数メートルは自走するのを
日常生活でも体感しているかと思います。
この2つを合わせて「停止距離」と言いますが、前車との距離はこれらを踏まえて保つことが重要となる為、制動距離のみでは距離は不足してしまいます。
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03
事業者が運転者に対して行う指示について解説します。
誤りです。
秒の意識を持って自車と速度と停止距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できるような速度又は車間距離を保って運転するように指導する必要があります。
正しいです。
停止距離(空想距離+制動距離)に留意して、安全に停止できるような速度や車間距離を保つように指導や監督をしなければいけません。
事業者の運転者に対する指導、及び監督についてしっかりと知識を見につけ、安全な運行ができるように指導する必要があります。
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