運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第2回
実務上の知識及び能力 問55

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問題

平成28年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問55 (訂正依頼・報告はこちら)

運行管理者は、荷主からの運送依頼を受けて、次のとおり運行の計画を立てた。この計画を立てた《運行管理者の判断》に関する下記の記述について、適切な場合は「適」を、適切でない場合は「不適」を選びなさい。なお、解答にあたっては、<運行の計画>に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

(荷主の依頼事項)
A地点から、重量が5,250キログラムの荷を10時30分までにB地点に運び、その後戻りの便にて、C地点から4,500キログラムの荷を18時までにA地点に運ぶ。

<運行の計画>
ア 乗車定員2名で最大積載量6,000キログラム、車両総重量10,950キログラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。

イ 当日の当該運転者の始業時刻は4時とし、乗務前点呼後4時30分に営業所を出庫して荷主先のA地点に向かう。A地点にて荷積み後B地点に向かうが、途中15分の休憩をはさみ、B地点には9時35分に到着する。荷下ろし後、休憩施設に向かい、当該施設において10時45分から11時45分まで休憩をとる。

ウ 11時45分に休憩施設を出発してC地点に向かい、荷積みを行う。その後、12時25分にC地点を出発し、一般道を20分走行した後、D料金所から高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。)に乗り、途中15分の休憩をはさみ、3時間30分運転した後E料金所にて高速道路を降りる。(D料金所とE料金所の間の距離は240キロメートル)その後、一般道を20分走行し、荷主先のA地点に16時50分にる。荷下ろし後、20分運転して営業所に17時40分に帰庫する。営業所において乗務後点呼を受け、18時10分に終業する。

《運行管理者の判断》
当該運転者は前日の終業時刻は19時00分であり、また、当該運転者の翌日の始業時刻を3時30分としても、前日及び当日の各々の勤務終了後の休息期間は「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準」という。)に違反していないと判断したこと。
問題文の画像
  • 不適

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、  適 です。

選択肢1. 適

乗務、勤務終了後の次運行に対しての休息時間の確保についてです。

問題文での勤務では、改善基準違反はありません。

休息時間は、拘束時間から次の拘束時間まで継続8時間以上与えなければなりません。

問題文より

当該乗務員の前日の終業時間は19:00

当日の始業時間04:00 であり9時間の休息時間が

確保されている。

その翌日の運行に対しても当日終業時間18:10

翌日の始業時間03:30 であれば9時間20分の休息時間が確保されている。

両日ともに8時間以上の休息時間が取れているため

改善基準違反とはなりません。

参考になった数31

02

運行管理者が立てた運行計画について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 適

正しいです。

トラック運転者の休息期間については、勤務終了後、継続8時間以上の休息期間を与えなければいけません

設問のトラック運転者の休息期間は、前日が9時間、当日が9時間20分であるため、両日とも8時間を超えているため違反していないことがわかります。

選択肢2. 不適

誤りです。

設問のトラック運転者は、前日の終業19時〜当日の始業4時(9時間)

当日の終業18時10分〜翌日の始業3時30分(9時間20分)

両日とも8時間を超えているため違反はしていない事になります。

まとめ

トラック運転手の休息時間は、継続8時間以上、又は、分割で10時間(最低4時間以上)以上だということを覚えておきましょう。

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03

適 が解答となります。

休息期間】について纏めると以下の通りになります。

 休息期間とは業務から離れて、睡眠であったり個人がプライベートに

 自由に使える時間となります。

 これは業務終了から連続して8時間以上取ることが改善基準に

 定められています。

 設問の条件を整理してみると…

 前日の終業時刻  = 19:00

問題中の始業時刻  =  4:00

問題中の終業時刻  = 18:10

 翌日の始業時刻  =  3:30 

このようになります。

前日の終業時刻 - 問題中の始業時刻までの休息時間は9時間

問題中の終業時刻 - 翌日の始業時刻までの休息時間は9時間20分となり、両日とも休息時間はとれているため、改善基準違反とはなりません。

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