運行管理者(貨物)の過去問
平成28年度 第2回
実務上の知識及び能力 問54

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問題

平成28年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

運行管理者は、荷主からの運送依頼を受けて、次のとおり運行の計画を立てた。この計画を立てた《運行管理者の判断》に関する下記の記述について、適切な場合は「適」を、適切でない場合は「不適」を選びなさい。なお、解答にあたっては、<運行の計画>に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

(荷主の依頼事項)
A地点から、重量が5,250キログラムの荷を10時30分までにB地点に運び、その後戻りの便にて、C地点から4,500キログラムの荷を18時までにA地点に運ぶ。

<運行の計画>
ア 乗車定員2名で最大積載量6,000キログラム、車両総重量10,950キログラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。

イ 当日の当該運転者の始業時刻は4時とし、乗務前点呼後4時30分に営業所を出庫して荷主先のA地点に向かう。A地点にて荷積み後B地点に向かうが、途中15分の休憩をはさみ、B地点には9時35分に到着する。荷下ろし後、休憩施設に向かい、当該施設において10時45分から11時45分まで休憩をとる。

ウ 11時45分に休憩施設を出発してC地点に向かい、荷積みを行う。その後、12時25分にC地点を出発し、一般道を20分走行した後、D料金所から高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。)に乗り、途中15分の休憩をはさみ、3時間30分運転した後E料金所にて高速道路を降りる。(D料金所とE料金所の間の距離は240キロメートル)その後、一般道を20分走行し、荷主先のA地点に16時50分にる。荷下ろし後、20分運転して営業所に17時40分に帰庫する。営業所において乗務後点呼を受け、18時10分に終業する。

《運行管理者の判断》
D料金所からE料金所までの間の高速自動車国道の運転時間を、制限速度を考慮して3時間30分と設定したこと。
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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、 適切です。

問題文より

D料金所~E料金所間の距離は240km

運転時間3時間30分

単純に、平均速度を求め、法定速度内であれば計画とすれば問題はないと

判断できます。

240km÷3.5h=68.58km/h 小数点以下第2位四捨五入 

高速道路の法定速度であるので計画として問題はありません。

また、高速道路では、大型貨物自動車、中型貨物自動車(問題文 中型貨物自動車の表記:大型自動車に該当しない自動車のうち、

車両総重量7,500 kg以上11,000 kg未満、

最大積載量4,500 kg以上6,500 kg未満または乗車定員

11人以上29人以下であるもの)は、80km/h制限です。

問題文使用車両は、車両総重量 8,000kg以上なので大型貨物自動車と同じ法定速度です。

道路交通法施行令により、2003年(平成15年)9月から

スピードリミッターの装着が義務化され、スピードが出せなくなっています。

この80km/hで3時間30分走れば280km走行可能なので3時間30分で

240kmの走行は可能であるので計画は問題ないと判断できます。

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02

適 が解答となります。

運行計画の問題については、設問で問われている内容と設定されている条件を整理することで正答を導き出すことができます。

この問題は、D地点~E地点までにかかる走行時間が3時間30分であることが正しいかを判断する内容となります。

この問題で設定されている条件を整理すると…

運行計画アの内容から

・最大載重量6000kg、車両総重量10,950kgの中型貨物自動車

 ※中型自動車のうち「最大積載量5000kg又は車両総重量8000kg以上の

  貨物自動車は特定中型貨物自動車に区分され、高速自動車国道での

  最高速度は時速80km」となります。

 =つまり、高速自動車国道は時速80kmで走ることができます。

 

・D地点 - E地点までは高速自動車国道を走行とあります。

D地点 - E地点(240km) までにかかる時間が3:30です。

速度は「距離 ÷ 時間」で求めることができるので、公式に当てはめると

「240km ÷ 3.5(時間)= 約時速68km」となります。

最高速度80km以内に収まる速度で走ることができ、設定した時間3:30で目的地に着くことはルール上対応できる計画となります。

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03

運行管理者の立てた運行計画について、問題を見ながら解説します。

選択肢1. 適

正しいです。

今回の運行計画は、D地点からE地点までの走行時間が3時間30分かかる事が正しいのか見ていくことで判断します。

「車両総重量が8トン以上又は、最大積載量が5トン以上の貨物自動車」が高速道路をする際の最高速度は時速80キロとされているため、今回の運行で使用する自動車もそれに該当します。

時速80キロで3時間30分走行した場合、80キロ×3.5時間=280キロの距離を走行できる計算になります。

なのでD料金所〜E料金所(240キロ)の運転時間を3時間30分と設定したことは適切になります。

選択肢2. 不適

誤りです。

今回の運行計画は、D地点からE地点までの走行時間が3時間30分かかる事が正しいのか見ていくことで判断します。

「車両総重量が8トン以上又は、最大積載量が5トン以上の貨物自動車」が高速道路をする際の最高速度は時速80キロとされているため、今回の運行で使用する自動車もそれに該当します。

時速80キロで3時間30分走行した場合、80キロ×3.5時間=280キロの距離を走行できる計算になります。

なのでD料金所〜E料金所(240キロ)の運転時間を3時間30分と設定したことは適切になります。

まとめ

運行計画について、正しい運行計画を立てるには、はじきの法則を理解することで問題解決する事ができます。

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