運行管理者(貨物)の過去問
平成29年度 第2回
実務上の知識及び能力 問38
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問題
平成29年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問38 (訂正依頼・報告はこちら)
一般貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導・監督に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離( ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離 )に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離( ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離 )に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。
- 適
- 不適
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この過去問の解説 (3件)
01
×自車の速度と制動距離
〇自車の速度と停止距離
×制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。
〇停止距離と同じ距離以上の車間距離を保って運転する様指導する
他の自動車に追従して走行する時は、常に「秒」の意識を持って自車の速度と停止距離に留意し、前車との追突等の危険が発生した場合でも安全に停止できる様、停止距離と同じ距離以上の車間距離を保って運転する様指導するとなっています。
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02
②不適が解答となります。
他の自動車に追従して走行するときは、常に「秒」の意識をもって自車の速度と制動距離( ブレーキが効きはじめてから止まるまでに走った距離 )に留意し、前車への追突の危険が発生した場合でも安全に停止できるよう、制動距離と同程度の車間距離を保って運転するよう指導している。
→青字部分に誤りがあります。
自動車は「危険を認知する」「ブレーキが効き始めてから停止する」の2段階で停止します。
(=停止距離)
【停止距離】とは【空走距離】 + 【制動距離】で求められます。
【空走距離】・・・危険を認識してブレーキを踏むまでに進む距離(数秒)
「あ、危ない!」と思ってブレーキを踏むまでにかかる
時間を指します。
この間も自動車は走行している速度に合わせて
進んでいます。
【制動距離】・・・実際にブレーキが効き始めて、停止するまでの距離
ブレーキを踏んでもすぐに停まるわけではありません。
道路状況やタイヤの摩耗状態で距離は変わりますが
一定の距離は走行し続けます。
つまり、文中では「制動距離」と同程度の車間距離を保つと記載がありますが、これでは前車へ追突する危険を完全に回避することは難しいです。
「停止距離(空走距離+制動距離)」と同程度の車間距離を保つことで、急ブレーキになったとしても危険を回避できる状態に近づくことができます。
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03
事業者が運転者に対して行う指導や監督について、問題を見ながら解説しましょう。
誤りです。
自動車の速度と「停止距離」に留意し、前者との追突等の危険が発生した場合でも「安全に停止できるような車間距離」を保って運転するように指導する必要があります。
正しいです。
自動車の速度と「停止距離」に留意し、前者との追突等の危険が発生した場合でも「安全に停止できるような車間距離」を保って運転するように指導する必要があります。
空走距離や制動距離、停止距離についても知識を深めておきましょう。
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