問題
【事故概要】
貨物自動車運送事業者の運転者は、青信号で交差点に進入し、左折しようとしたところ、電柱の影から飛び出してきた歩行者と衝突し、重傷を負わせた。
・事故発生:21時
・天候:雨
・運転者は、不慣れな車高の高い新型トラックを運転していた。
・運転者は、新人でこの地域の地理に慣れておらず、地図を確認しながら運転していた。
・運転者は、混雑のため、指示された運行時間に大幅に遅れて走行していた。
・歩行者は、雨のため傘をさしていた。
①が解答となります。
事故分析の問題については回答の選択肢を1つずつ当てはめていくのが、解き方としては良いと思います。
その中で「明らかに違うもの」「悩むもの」「確実に正当になるもの」と大きく分けて、より問題文の状況に適切な答えを絞っていきます。
今回の問題は階層式になっており、事故の結果→なぜ→事故の原因→再発防止となっています。
図で書かれている文章を少し省略をしながらまとめます。
・歩行者に衝突
・歩行者の発見が遅れた
・左折時によく見ていなかった
・地図を確認しながら運転していた
(=周りの状況を完全には把握しきれていない)
・土地勘がなかった(=新人のため)
・新人教育が満足にされていない(=管理者側の原因)
これらをまとめると「事故の原因は運転者だけではなく、管理者側の指導教育不足にもある」ということがわかります。
そこでAに求められる対策としては
1 .事業用自動車の運転者は、多様な地理的・気象的状況下での運転を余儀なくされることから、運行経路、交通状況等を事前に把握させるとともに、それらの状況下における運転方法について、新人教育を含め適切に指導する。
上記が正しい選択となります。
②については、自動車の構造や内輪差等による運転者に現認がある場合の対策となるため、不適切となります。
この問題のポイントは事故の分析結果をもとに、最終的にAに入るものは何かを考えることで、問題が解きやすくなります。
正しいです。
天候は雨で、運転者は不慣れな車高の高いトラックを運転していて、新人のため地理には慣れていなくて混雑していたために時間にも遅れていた。
歩行者は雨のために傘をさしており、これを踏まえると新人教育について適切に指導するのが正解になります。
誤りです。
天候は雨で、運転者は不慣れな車高の高いトラックを運転していて、新人のため地理には慣れていなくて混雑していたために時間にも遅れていた。
歩行者は雨のために傘をさしており、これを踏まえると新人教育について適切に指導するのが正解になります。
事故の分析結果等を理解することで、事故についての対策の仕方が分かりますので、事故の分析結果をよく把握することが大切です。