運行管理者(貨物)の過去問
平成30年度 第2回
貨物自動車運送事業法関係 問10

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問題

平成30年度 第2回 運行管理者試験(貨物) 貨物自動車運送事業法関係 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の事業用自動車の運行の安全を確保するために、国土交通省告示に基づき運転者に対して行わなければならない指導監督及び特定の運転者に対して行わなければならない特別な指導に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選び、解答用紙の該当する欄にマークしなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 事業者は、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して遵守すべき事項について、運転者に対する適切な指導及び監督をすること。この場合においては、その日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において3年間保存すること。
  • 事業者は、軽傷者(法令で定める傷害を受けた者)を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こした運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受診させること。
  • 事業者が行う初任運転者に対する特別な指導は、法令に基づき運転者が遵守すべき事項、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に関する事項などについて、15時間以上実施するとともに、安全運転の実技について、20時間以上実施すること。
  • 事業者は、適齢診断(高齢運転者のための適性診断として国土交通大臣が認定したもの。)を運転者が65才に達した日以後1年以内に1回受診させ、その後3年以内ごとに1回受診させること。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

<解説>

1 .正しい

→貨物自動車運送事業輸送安全規則(平成二年運輸省令第二十二号)(従業員に対する指導及び監督)第十条1項「貨物自動車運送事業者は、国土交通大臣が告示で定めるところにより、当該貨物自動車運送事業に係る主な道路の状況その他の事業用自動車の運行に関する状況、その状況の下において事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して遵守すべき事項について、運転者に対する適切な指導及び監督をしなければならない。この場合においては、その日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において三年間保存しなければならない。」と定められているため正しいです。

2 .誤り

事業者は、軽傷者(法令で定める傷害を受けた者)を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こした運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受診させること。

→貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針(平成十三年八月二十日 国土交通省告示第千三百六十六号)第二章4適性診断の受診(以下抜粋)「死者又は重傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通 事故を引き起こしたことがない者及び軽傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ、 当該事故前の3年間に交通事故を引き起こしたことがある者」と示されているため、1年間が誤りです。

3 .正しい

→貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針(平成十三年八月二十日 国土交通省告示第千三百六十六号)第二章2初任運転者に対する特別な指導の内容及び時間(以下抜粋)

「①貨物自動車運送事業法その他の法令に基づき運転者が遵守すべき事 項、 事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に関する事 項等は15 時間以上実施するこ と。」

「②安全運転の実技は20 時間以上実施するこ と。」と示されているため正しいです。

4 .正しい

→貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針(平成十三年八月二十日 国土交通省告示第千三百六十六号)第二章4適性診断の受診(3)(以下抜粋)「適齢診断(高齢運転者のための適性診断として国土交通大臣が認定したものをいう。)を65才に達した日以後1年以内(65才以上の者を新たに運転者として選任した 場合には、選任の日から1年以内)に1回受診させ、その後3年以内ごとに1回受診 させる。」と示されているため正しいです。

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02

②が解答となります。

1 .事業者は、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して遵守すべき事項について、運転者に対する適切な指導及び監督をすること。この場合においては、その日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において3年間保存すること。

→正しいです。

 運転者に対する教育によります。

 安全運転に対する指導や、法令の周知など様々な項目がありますが

 指導監督の記録を残すことも定められています。(保存期間3年)

 

2 .事業者は、軽傷者(法令で定める傷害を受けた者)を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こした運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受診させること。

 →青字部分に誤りがあります。

  「事故惹起(じゃっき)者」に対する適正診断となります。

  対象者は「軽傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ当該事故前の

  3年間に交通事故を引き起こした運転者」です。 

3 .事業者が行う初任運転者に対する特別な指導は、法令に基づき運転者が遵守すべき事項、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に関する事項などについて、15時間以上実施するとともに、安全運転の実技について、20時間以上実施すること。

 →正しいです。

  初任運転者に対する指導として

   ・15時間以上の座学(安全を確保するために必要な運転に関する事項)

   ・20時間以上の実技 が必要となります。

 

4 .事業者は、適齢診断(高齢運転者のための適性診断として国土交通大臣が認定したもの。)を運転者が65才に達した日以後1年以内に1回受診させ、その後3年以内ごとに1回受診させること。

→正しいです。

 適齢診断は65歳に達した日から1年以内(以降3年に1回)の受診が

 必要となります。

 また結果についてもフィードバックを行い、各自のクセや

 身体的な変化についても客観的に見る機会として活用していきます。

【適性診断】という大きなカテゴリの中に細かく分類があるイメージです。

  簡単にまとめると以下の通りとなります。 

  ・初任診断

    →運転者として新たに雇入れた者

  ・適齢診断

    →65歳以上の者

     ※新たに雇入れた者が65歳以上の場合は、

      適齢診断を受診することで初任診断に代えることができます。

  ・事故惹起運転者

    →死者または負傷者を生じた交通事故を引き起こした者

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03

運転者に対する特別な指導について、問題を見ながら解説します

選択肢1. 事業者は、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転の技術及び法令に基づき自動車の運転に関して遵守すべき事項について、運転者に対する適切な指導及び監督をすること。この場合においては、その日時、場所及び内容並びに指導及び監督を行った者及び受けた者を記録し、かつ、その記録を営業所において3年間保存すること。

正しいです

事業者は運転者に対して行った指導について、記録を3年間保存しなければいけません

選択肢2. 事業者は、軽傷者(法令で定める傷害を受けた者)を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こした運転者に対し、国土交通大臣が告示で定める適性診断であって国土交通大臣の認定を受けたものを受診させること。

誤りです

当該事故前の1年間ではなく、3年間です

選択肢3. 事業者が行う初任運転者に対する特別な指導は、法令に基づき運転者が遵守すべき事項、事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な運転に関する事項などについて、15時間以上実施するとともに、安全運転の実技について、20時間以上実施すること。

正しいです

初任運転者に対する特別な指導は、運行の安全を確保するために必要な運転に関する事項などについて15時間以上

安全運転の実技については20時間以上実施しなければいけません

選択肢4. 事業者は、適齢診断(高齢運転者のための適性診断として国土交通大臣が認定したもの。)を運転者が65才に達した日以後1年以内に1回受診させ、その後3年以内ごとに1回受診させること。

正しいです

適齢診断を運転者が65歳に達した日以後1年以内に1回受診させ、その後3年以内ごとに1回受診が必要になります

まとめ

運転者に対する特別な指導について、しっかり把握しておきましょう

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