運行管理者(貨物)の過去問
令和元年度 第1回
実務上の知識及び能力 問51
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問題
令和元年度 第1回 運行管理者試験(貨物) 実務上の知識及び能力 問51 (訂正依頼・報告はこちら)
運行管理者は、荷主からの運送依頼を受けて、次のとおり運行の計画を立てた。この計画を立てた《運行管理者の判断》に関する下記の記述について、適切な場合には「適」を、適切でない場合には「不適」を選びなさい。なお、解答にあたっては、<運行の計画>及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
(荷主の依頼事項)
A地点から、重量が5,500キログラムの荷物を11時30分までにD地点に運び、その後戻りの便にて、E地点から5,250キログラムの荷物を18時30分までにA地点に運ぶ。
<運行の計画>
ア 乗車定員2名で最大積載量6,250キログラム、車両総重量10,930キログラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。
イ 当日の当該運転者の始業時刻は6時00分とし、乗務前点呼後6時30分に営業所を出庫して荷主先のA地点に向かう。A地点にて荷積み後、A地点を出発し、一般道を走行した後、B料金所から高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。以下「高速道路」という。)に乗り、途中10分の休憩をはさみ、2時間40分運転した後、C料金所にて高速道路を降りる。(B料金所とC料金所の間の距離は240キロメートル)その後、一般道を経由し、D地点には11時00分に到着する。荷下ろし後、休憩施設に向かい、当該施設において11時50分から13時00分まで休憩をとる。
ウ 13時00分に休憩施設を出発してE地点に向かい、荷積みを行う。その後、13時50分にE地点を出発し、一般道を経由し往路と同じ高速道路を走行し、その後、一般道を経由し、荷主先のA地点に18時10分に到着する。荷下ろし後、営業所に18時50分に帰庫する。営業所において乗務後点呼を受け、19時00分に終業する。
《運行管理者の判断》
当該運転者は前日の運転時間が9時間00分であり、また、当該運転者の翌日の運転時間を8時間50分とし、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が改善基準告示に違反していないと判断したこと。
(荷主の依頼事項)
A地点から、重量が5,500キログラムの荷物を11時30分までにD地点に運び、その後戻りの便にて、E地点から5,250キログラムの荷物を18時30分までにA地点に運ぶ。
<運行の計画>
ア 乗車定員2名で最大積載量6,250キログラム、車両総重量10,930キログラムの中型貨物自動車を使用する。当該運行は、運転者1人乗務とする。
イ 当日の当該運転者の始業時刻は6時00分とし、乗務前点呼後6時30分に営業所を出庫して荷主先のA地点に向かう。A地点にて荷積み後、A地点を出発し、一般道を走行した後、B料金所から高速自動車国道(法令による最低速度を定めない本線車道に該当しないもの。以下「高速道路」という。)に乗り、途中10分の休憩をはさみ、2時間40分運転した後、C料金所にて高速道路を降りる。(B料金所とC料金所の間の距離は240キロメートル)その後、一般道を経由し、D地点には11時00分に到着する。荷下ろし後、休憩施設に向かい、当該施設において11時50分から13時00分まで休憩をとる。
ウ 13時00分に休憩施設を出発してE地点に向かい、荷積みを行う。その後、13時50分にE地点を出発し、一般道を経由し往路と同じ高速道路を走行し、その後、一般道を経由し、荷主先のA地点に18時10分に到着する。荷下ろし後、営業所に18時50分に帰庫する。営業所において乗務後点呼を受け、19時00分に終業する。
《運行管理者の判断》
当該運転者は前日の運転時間が9時間00分であり、また、当該運転者の翌日の運転時間を8時間50分とし、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が改善基準告示に違反していないと判断したこと。
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この過去問の解説 (3件)
01
1日の運転時間は特定の日を起算日として2日の平均で9時間以内にしなければいけません。
この問題での特定の日とは図で示されている運行日を指しますので、
( 2 )当該運転者は(A)前日の運転時間が9時間00分であり、また、当該運転者の(B)翌日の運転時間を8時間50分とし、当日を特定の日とした場合の2日を平均して1日当たりの運転時間が改善基準告示に違反していないと判断したこと。
問題文をまとめてみると…
前日 = 9:00(A)
当日 = 9:10 → 図の中から「運転」の時間を合計します。
休憩や荷積みの時間は含まれないので注意!
翌日 = 8:50(B)
上記のようになります。
2日間の平均を算出すると
≪前日 + 当日 ≫ ÷ 2 = 9:05 ※9時間を超えている
この状態では改善基準告示に違反するようになりますが、
≪当日 + 翌日≫ ÷ 2 = 9:00
この計算では9時間に収まっています。
特定の日に対して前日と当日の平均・当日と翌日の平均両方が9時間を超えている場合、改善基準告示に違反するとなりますので、今回の問題では①適 が正当となります。
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02
正解 適
運転時間は、「特定日の前日と特定日の運転時間の平均」および「特定日と特定日翌日の運転時間の平均」がともに1日あたり9時間を超える場合、改善基準告示違反となります。
どちらも9時間を超えていない場合はもちろんですが、どちらか一方が9時間を超えていたとしても違反にはなりません。
(2)問題文より、当該運転者 先日運転時間 9時間10分 翌日運転時間 8時間50分とあります。
①当該運転者の当日運転時間を図より集計します。
往路:(20分+20分+1時間20分+1時間20分+30分+30分)=4時間20分
復路:(20分+1時間+1時間20分+1時間20分+30分+20分)=4時間50分
往路+復路=9時間10分(当日運転時間)
②当日を特定の日とした場合の【前日+当日】・【当日+翌日】それぞれの運転時間2日分を平均し1日あたりの運転時間を計算します。
(9時間〈前日の運転時間〉+9時間10分〈当日の運転時間〉)÷2=9時間05分
(9時間10分〈当日の運転時間〉+8時間50分〈翌日の運転時間〉)÷2=9時間
上記の計算から、特定日前日+特定日当日の運転時間の平均が9時間を超えていますが、
特定日当日+特定日の翌日の運転時間の平均が9時間以内となる為、違反とはならず、適切であると言えます。
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03
運行計画の問題では連続運転・2日間平均の運転時間は必ず出題されます。
いずれにおいても、距離・時間・時速の算出が必要となりますのでお間違えのなきよう。
正解です。
単純な足し算で往路の運転時間が4時間20分。
復路の運転時間が4時間50分で計9時間10分の運転時間となります。
翌日の運転時間が8時間50分とありますので
2日間平均においての運転時間は基準である9時間以内に収まっているものとされます。
よって運行管理者の判断は適切と言えます。
誤りです。
当日においての運転時間が9時間10分を超えますと、
2日間での平均運転時間が9時間を超えますので不適切となります。
ポイントは2日間の平均である。ということです。
連続運転及び2日間平均の運転時間はセットで出題されますので準備しておきましょう。
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