運行管理者(貨物)の過去問 令和2年度 CBT 実務上の知識及び能力 問28
この過去問の解説 (2件)
③が解答となります。
1 .大型トラックの原動機に備えなければならない「速度抑制装置」とは、当該トラックが時速100キロメートルを超えて走行しないよう燃料の供給を調整し、かつ、自動車の速度の制御を円滑に行うためのものである。したがって、運行管理者はこの速度を考慮して運行の計画を立てる必要があり、運転者に対しては、速度抑制装置の機能等を理解させるとともに、追突事故の防止等安全運転に努めさせる必要がある。
→青字部分に誤りがあります。
【速度抑制装置(スピードリミッター)】
・車両総重量8t以上 or 最大積載量5t以上に搭載
・時速90kmを超えて走行ができないように、燃料の供給を調整し、
自動車の速度制御を円滑に行うためのもの
本来、この車格では最大時速は80kmですが、
危機回避のため最大速度90kmまでで制限がかかっています。
2 .指差呼称は、運転者の錯覚、誤判断、誤操作等を防止するための手段であり、信号や標識などを指で差し、その対象が持つ名称や状態を声に出して確認することをいうが、安全確認に重要な運転者の意識レベルは、個人差があるため有効な交通事故防止対策の手段となっていない。
→青字部分に誤りがあります。
指差呼称は運転者のレベルに関わらず、
有効な交通事故防止手段の一つとなります。
的確な安全確認や、誤判断・誤動作の防止は
全ての運転者に求められることとなるので、取り入れる事が重要です。
3 .交通事故の防止対策を効率的かつ効果的に講じていくためには、事故情報を多角的に分析し、事故実態を把握したうえで、①計画の策定、②対策の実施、③効果の評価、④対策の見直し及び改善、という一連の交通安全対策のPDCAサイクルを繰り返すことが重要である。
→正しいです。
PDCAサイクルは交通安全面でも取り入れていくことで、
一過性の指導に終わらず継続した意識や
運転手のレベルアップにつながります。
・PLAN(計画の策定)
・DO(対策の実施)
・CHECK(効果の評価)
・ACT(対策の見直し改善)
4 .デジタル式運行記録計は、自動車の運行中、交通事故や急ブレーキ、急ハンドルなどにより当該自動車が一定以上の衝撃を受けると、その前後数十秒の映像などを記録する装置、または、自動車の運行中常時記録する装置であり、事故防止対策の有効な手段の一つとして活用されている。
→青字部分に誤りがあります。
これはドライブレコーダーの説明文となります。
デジタル式運行記録計(デジタルタコグラフ)とは
自動車の速度や距離、運行時間を記録する機器となります。
運転者の走行記録が鮮明に残る為、
走行時のムラや運転時間の把握をするために有効な資料となります。
適切な文は「交通事故の防止対策を効率的かつ効果的に講じていくためには、事故情報を多角的に分析し、事故実態を把握したうえで、①計画の策定、②対策の実施、③効果の評価、④対策の見直し及び改善、という一連の交通安全対策のPDCAサイクルを繰り返すことが重要である。」です。
誤りです。
現在は速度抑制装置が付いていますので100km/hで走る大型トラックは存在しないはずです。ここでの大型トラックは旧免許区分での大型自動車を指します。
誤りです。
指差呼称は事故防止の有効な手段です。体験をしたいのであれば「信号ヨシ」とでも試してみましょう。
PDCAサイクルとはAで見直しがありますのでそこで終わりではなく、更に上の目標を決めて進むようにできています。
誤りです。
デジタコの説明ではないですが、近年では衝撃を記録するデジタコもあります。運行管理者が指導をするためのデータとして活用をしてもいいでしょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。