「②-オ、 ③-エ、 ⑤-ア」が解答となります。
危険予測に関する、適切な指導を選ぶ問題となります。
用意された選択肢の組み合わせを1つずつ考えてみることが、正答への近道になります。
①二輪車を避けようとしてセンターラインをはみだすと、対向車と衝突する危険がある。
(イ)単路でも、いつ前者が進路変更などのために減速や停止をするかわからないので、常に車間距離を保持しておく。
→車間距離を保持することは正しいですが、この場合の指導としては
対向車が存在していないことや、左折しようとしているピンクの車の
奥側に自転車がおり、こちらへの注意がより必要となる為、
適切な指導とはいえません。
(ウ)進路変更するときは、必ず後続車の有無を確認するとともに、後続車があるときは、決して強引な進路変更はしない。
→進路変更の際に後続車の有無を確認することは必要です
(資料ではミラーに写っていないため、無しと判断します)
ただ、すでに左折しようとするピンクの車が見えているため、
後続車だけへの注意では左折車への対応が遅れてしまいますので、
適切な指導とは言えません。
② 駐車車両に進路を塞がれた二輪車が右に進路を変更してくることが予測されるので、このまま進行すると二輪車と衝突する危険がある。
(オ)二輪車は、後方の確認をしないまま進路を変更することがよくあるので、二輪車を追い越そうとはせず先に行かせる。
→正しい指導となります。
二輪車はトラックに比べて、小回りが効くため
後ろを確認することなく急な進路変更をされることが予見されます。
特に資料では、進路が一部塞がれているため
先に通行させてしまうことが、最善とされます。
③ 前方右側の脇道から左折しようとしている車の影に見える自転車が道路を横断してくると衝突する危険がある。
(ア)住宅街を走行する際に駐車車両があるときは、その付近の歩行者の動きにも注意しスピードを落として走行する。
→適切な指導とは言えません。
着眼点が、前方右側の車(ピンクの車)になっており、
その先の自転車についての意見である為、
付近の歩行者に注意することは意見に対する適切な指導とは言えません。
(エ)右側の脇道から自転車が出ようとしているので、周辺の交通状況を確認のうえ、脇道の自転車の動きに注意し走行する。仮に出てきた場合は先に行かせる。
→適切な指導となります。
右側の更に先に自転車が見えています。
車に隠れてしまって見えにくいですが
「この自転車はまっすぐ行くのか?曲がるのか?」と
動きをよく見る必要があります。
そのためには、少しスピードを落としたり自転車の動きを見極めてから
走行することが安全と言えます。
④ 後方の状況を確認せずに右側に進路変更をすると、後続の二輪車と接触する危険がある。
(イ)単路でも、いつ前者が進路変更などのために減速や停止をするかわからないので、常に車間距離を保持しておく。
→適切な指導とは言えません。
後続車はミラーの状況により写っていないため、
存在していないと判断します。
また今回の問題では進路変更により「右側から左折しようとする車」
「自転車」と接触の危険がありますので、運転者の意見及び
運行管理者の指導としては、相応しいとは言えません。
(オ)二輪車は、後方の確認をしないまま進路を変更することがよくあるので、二輪車を追い越そうとはせず先に行かせる。
→適切な指導とは言えません。
二輪車に対する着眼点が「前方を走る二輪車」「後続車(予測される)」
と分かれてしまっているため、運転者からの意見及び
運行管理者の指導として相応しいとは言えません。
⑤ 駐車車両の先に歩行者が見えるが、この歩行者が道路を横断してくるとはねる危険がある。
(ア)住宅街を走行する際に駐車車両があるときは、その付近の歩行者の動きにも注意しスピードを落として走行する。
→適切な指導となります。
駐車先の歩行者は先の動きがまだ予測がついていません。
そのため「急に横断してくる」「まっすぐ歩いていく」かも
わからないため、急に道路に出た場合に対応ができるように
スピードを落とすことは適切な指導となります。
(ウ)進路変更するときは、必ず後続車の有無を確認するとともに、後続車があるときは、決して強引な進路変更はしない。
→適切な指導とは言えません。
駐車車両の先にいる歩行者へ対しての予測になる為、
進路変更による影響はありませんので、運行管理者の指導として
相応しいとは言えません。