運行管理者(貨物)の過去問
令和3年度 CBT
貨物自動車運送事業法関係 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

令和3年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 貨物自動車運送事業法関係 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

貨物自動車運送事業の事業用自動車の運転者に対する点呼についての法令等の定めに関する次の記述のうち、【正しいものをすべて】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 乗務前及び乗務終了後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務を行う運転者に対しては、乗務前及び乗務終了後の点呼のほかに、当該乗務の途中において少なくとも1回電話等により点呼(中間点呼)を行わなければならない。当該点呼においては、①酒気帯びの有無、②疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれの有無について報告を求め、及び確認を行い、並びに事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示をしなければならない。
  • 乗務後の点呼は、対面(運行上やむを得ない場合は電話その他の方法)により行い、当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況並びに他の運転者と交替した場合にあっては、交替した運転者に対して行った法令の規定による通告について報告を求め、及び酒気帯びの有無について確認を行わなければならない。
  • 全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)以外であっても、①開設されてから3年を経過していること。②過去1年間点呼の違反に係る行政処分又は警告を受けていないことなどに該当する一般貨物自動車運送事業者の営業所にあっては、当該営業所と当該営業所の車庫間で行う点呼に限り、対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定めた機器を用いた点呼(IT点呼)を実施できる。
  • 同一事業者内の全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)である営業所間で行うIT点呼の実施は、1営業日のうち連続する20時間以内とする。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

問題文が長く読みづらいのですが

よく読むことで矛盾点が見つかることもあります。

選択肢1. 乗務前及び乗務終了後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務を行う運転者に対しては、乗務前及び乗務終了後の点呼のほかに、当該乗務の途中において少なくとも1回電話等により点呼(中間点呼)を行わなければならない。当該点呼においては、①酒気帯びの有無、②疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれの有無について報告を求め、及び確認を行い、並びに事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示をしなければならない。

正しい

乗務前と乗務後の点呼ができない乗務とは3日以上にわたる乗務のことです。

2日目の乗務前と乗務後は電話等による点呼が必要となり

またその内容は日常点検の報告を受ける以外は対面点呼と同じ内容となります。

選択肢2. 乗務後の点呼は、対面(運行上やむを得ない場合は電話その他の方法)により行い、当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況並びに他の運転者と交替した場合にあっては、交替した運転者に対して行った法令の規定による通告について報告を求め、及び酒気帯びの有無について確認を行わなければならない。

正しい

乗務後の点呼では、他の運転者と交代した場合にあっては、

交代した運転者に対して行った法令の規定による通告について報告を求めると

大変わかりにくい文言があります。

これは途中交代した運転手に例えば道路の一部が冠水しているので迂回が必要であるとか

高速道路で事故渋滞が発生している等の引き継ぎをした内容を

運行管理者に報告することを求められています。

選択肢3. 全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)以外であっても、①開設されてから3年を経過していること。②過去1年間点呼の違反に係る行政処分又は警告を受けていないことなどに該当する一般貨物自動車運送事業者の営業所にあっては、当該営業所と当該営業所の車庫間で行う点呼に限り、対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定めた機器を用いた点呼(IT点呼)を実施できる。

誤り

IT点呼の要件に関する問題ですが

②過去1年間点呼の違反に係る行政処分又は警告を受けていないことなどに該当する一般貨物自動車運送事業者の営業所」の部分が誤っています。

「過去1年間」ではなく「過去3年間」が正しいです。

選択肢4. 同一事業者内の全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)である営業所間で行うIT点呼の実施は、1営業日のうち連続する20時間以内とする。

誤り

頻出問題です。

20時間以内ではなく16時間以内となっています。

まとめ

「正しいものをすべて」選ぶ問題は選択数が決まっている問題よりも難しいものです。

一見正しそうに見えても誤った文言が組み込まれているのでそれを探す作業となるかと思います。

参考になった数81

02

点呼の内容をよく理解していると分かります。

正しいものは、2つです。

選択肢1. 乗務前及び乗務終了後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務を行う運転者に対しては、乗務前及び乗務終了後の点呼のほかに、当該乗務の途中において少なくとも1回電話等により点呼(中間点呼)を行わなければならない。当該点呼においては、①酒気帯びの有無、②疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれの有無について報告を求め、及び確認を行い、並びに事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示をしなければならない。

正しい

「乗務前及び乗務終了後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務」

とは、いわゆる長距離運行の乗務です。

分割休息を行う乗務も中間点呼は必要です。

選択肢2. 乗務後の点呼は、対面(運行上やむを得ない場合は電話その他の方法)により行い、当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況並びに他の運転者と交替した場合にあっては、交替した運転者に対して行った法令の規定による通告について報告を求め、及び酒気帯びの有無について確認を行わなければならない。

正しい

点呼の業務内容にしっかりと記載されています。

選択肢3. 全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)以外であっても、①開設されてから3年を経過していること。②過去1年間点呼の違反に係る行政処分又は警告を受けていないことなどに該当する一般貨物自動車運送事業者の営業所にあっては、当該営業所と当該営業所の車庫間で行う点呼に限り、対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定めた機器を用いた点呼(IT点呼)を実施できる。

誤り

「②過去1年間点呼の違反に係る・・・」の部分について

「過去1年間」ではなく、「過去3年間」が正しいです。

選択肢4. 同一事業者内の全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)である営業所間で行うIT点呼の実施は、1営業日のうち連続する20時間以内とする。

誤り

IT点呼の」実施は20時間ではなく16時間です。

つまり、通常勤務(8時間)以外の時間帯で実施できます。

まとめ

点呼では、色々とイレギュラーが発生します。

それに対応できるようにしっかり理解することが重要です。

参考になった数23

03

この問題のポイントは、正しくないものが文章内に記載されていないか、という点です。数字があっているかなどに着目して問題文を読みましょう。

選択肢1. 乗務前及び乗務終了後の点呼のいずれも対面で行うことができない乗務を行う運転者に対しては、乗務前及び乗務終了後の点呼のほかに、当該乗務の途中において少なくとも1回電話等により点呼(中間点呼)を行わなければならない。当該点呼においては、①酒気帯びの有無、②疾病、疲労、睡眠不足その他の理由により安全な運転をすることができないおそれの有無について報告を求め、及び確認を行い、並びに事業用自動車の運行の安全を確保するために必要な指示をしなければならない。

乗務前後で対面点呼を行うことができない複数実に及ぶ長距離運行の場合、運行の中日は中間点呼が必要です。現状、酒気帯びについても中間点呼で実施が求められており、この選択肢は正しいです。

選択肢2. 乗務後の点呼は、対面(運行上やむを得ない場合は電話その他の方法)により行い、当該乗務に係る事業用自動車、道路及び運行の状況並びに他の運転者と交替した場合にあっては、交替した運転者に対して行った法令の規定による通告について報告を求め、及び酒気帯びの有無について確認を行わなければならない。

乗務後の点呼では、酒気帯びの確認、運行状況の報告、交代の場合の交代運転者に対する報告などが定められており、問題文は適切なので、この選択肢は正しいです。

選択肢3. 全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)以外であっても、①開設されてから3年を経過していること。②過去1年間点呼の違反に係る行政処分又は警告を受けていないことなどに該当する一般貨物自動車運送事業者の営業所にあっては、当該営業所と当該営業所の車庫間で行う点呼に限り、対面による点呼と同等の効果を有するものとして国土交通大臣が定めた機器を用いた点呼(IT点呼)を実施できる。

問題文内の②については、過去3年間行政処分を受けていないと規定されているため、この選択肢は誤りです。

選択肢4. 同一事業者内の全国貨物自動車運送適正化事業実施機関が認定している安全優良事業所(Gマーク営業所)である営業所間で行うIT点呼の実施は、1営業日のうち連続する20時間以内とする。

IT点呼の実施を営業所間で実施する場合、連続する16時間以内と規定されているため、20時間以内と記載しているこの選択肢は誤りです。

まとめ

複数の正解がある選択問題では、条文や内容を正確に把握する必要があります。主に誤っている文章は数字の部分が多いので、着目して問題文を読みましょう。

参考になった数3