運行管理者(貨物)の過去問
令和4年度 CBT
貨物自動車運送事業法関係 問8

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問題

令和4年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 貨物自動車運送事業法関係 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

一般貨物自動車運送事業者(以下「事業者」という。)の貨物の積載方法等に関する次の記述のうち、【正しいものを2つ】選びなさい。なお、解答にあたっては、各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。
  • 事業者は、危険物を運搬する場合、その運転者に対し、消防法(昭和23年法律第186号)その他の危険物の規制に関する法令に基づき、運搬する危険物の性状を理解させるとともに、取扱い方法、積載方法及び運搬方法について留意すべき事項を指導しなければならない。また、運搬中に危険物が飛散又は漏えいした場合に安全を確保するためにとるべき方法を指導し、習得させなければならない。
  • 事業者は、事業用自動車(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限る。)に、貨物を積載するときは、偏荷重が生じないように積載するとともに、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講じなければならない。
  • 事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならない。
  • 車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務する運転者は、当該乗務において、法令の規定に基づき作成された運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されている場合は、乗務等の記録に当該事項を記録したものとみなされる。

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この過去問の解説 (3件)

01

事業者が運転手に指導を行う理由は、運転手が長時間労働し、その場その場で、適した判断をしなければならず、知識がいるからですね。

何も知らずに仕事をして、事故を起こしたらとんでもないことになりますからね。

選択肢1. 事業者は、危険物を運搬する場合、その運転者に対し、消防法(昭和23年法律第186号)その他の危険物の規制に関する法令に基づき、運搬する危険物の性状を理解させるとともに、取扱い方法、積載方法及び運搬方法について留意すべき事項を指導しなければならない。また、運搬中に危険物が飛散又は漏えいした場合に安全を確保するためにとるべき方法を指導し、習得させなければならない。

この選択肢は正しいですね。

危険物を運搬するのに、危険物の事を知らないだなんて、ありえないですね。

万が一漏えいしてしまった場合も安全を確保する方法を知っておかなければなりません。

選択肢2. 事業者は、事業用自動車(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限る。)に、貨物を積載するときは、偏荷重が生じないように積載するとともに、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講じなければならない。

この選択肢は誤りです。

誤りの部分は、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限るというところです。

積載するすべての車両に運搬中に荷物が落下しないよう防止する必要があるからです。

選択肢3. 事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならない。

この選択肢は正解です。

車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならないに違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して運転されたら、非常に危険です。

なので、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならないです。

 

選択肢4. 車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務する運転者は、当該乗務において、法令の規定に基づき作成された運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されている場合は、乗務等の記録に当該事項を記録したものとみなされる。

この選択肢は誤りです。

運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されていても、乗務等の記録へ当該事項を記入する必要があり、省略はできません。

まとめ

事業主から運転手への指導は、安全を守るためにします。

交通違反をしていては、仕事になりませんし、運転手も必要事項は乗務等の記録に書かなければなりません。

なので、指導がいるのですね。

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02

輸送の安全を確保するためには適正な貨物の積載が必要です。貨物自動車運送事業法では貨物の積載方法に関する規定が複数存在します。

選択肢1. 事業者は、危険物を運搬する場合、その運転者に対し、消防法(昭和23年法律第186号)その他の危険物の規制に関する法令に基づき、運搬する危険物の性状を理解させるとともに、取扱い方法、積載方法及び運搬方法について留意すべき事項を指導しなければならない。また、運搬中に危険物が飛散又は漏えいした場合に安全を確保するためにとるべき方法を指導し、習得させなければならない。

正解です。

 

危険物の飛散や漏洩は大事故につながりますので、運転手は防ぐための措置をしっかり理解する必要があります。そのためにも事業者は指導する義務が定められています。

選択肢2. 事業者は、事業用自動車(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限る。)に、貨物を積載するときは、偏荷重が生じないように積載するとともに、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講じなければならない。

誤りです。

 

事業者は偏荷重や荷崩れ等が発生しないように必要な措置を講じる必要があります。この場合、全ての事業用自動車が対象となります。

選択肢3. 事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならない。

正解です。

 

道路法の規定や道路管理者の付した条件が適切に守られるように事業者は取り計らう必要があります。

選択肢4. 車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務する運転者は、当該乗務において、法令の規定に基づき作成された運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されている場合は、乗務等の記録に当該事項を記録したものとみなされる。

誤りです。

 

運行指示書に「貨物の積載状況」を記録しても乗務等の記録に当該事項を記録したとはみなされません。運行指示書と乗務等の記録は全く別物です。

まとめ

事業者が貨物の積載方法を意識し、適切に取り扱うことにより輸送の安全が守られます。行政の立場に立った時に、事業者に何をしてほしいかを考えると、どのような状況が望ましいか(望ましくないか)をイメージできると思います。

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03

貨物の積載方法を適切に行うことは、道路という公共のインフラを使って事業を行う貨物自動車事業において必須です。運転者には事業者は適切な指導を行う必要があります。

選択肢1. 事業者は、危険物を運搬する場合、その運転者に対し、消防法(昭和23年法律第186号)その他の危険物の規制に関する法令に基づき、運搬する危険物の性状を理解させるとともに、取扱い方法、積載方法及び運搬方法について留意すべき事項を指導しなければならない。また、運搬中に危険物が飛散又は漏えいした場合に安全を確保するためにとるべき方法を指導し、習得させなければならない。

危険物運搬について、事業者は取り扱い方法や運搬中の飛散漏洩時の安全確保の方法など、必要な指導を行う必要があります。そのため、この選択肢は正解です。

選択肢2. 事業者は、事業用自動車(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものに限る。)に、貨物を積載するときは、偏荷重が生じないように積載するとともに、運搬中に荷崩れ等により事業用自動車から落下することを防止するため、貨物にロープ又はシートを掛けること等必要な措置を講じなければならない。

事業用自動車への貨物の積載時の偏荷重や荷崩れ防止の措置は、車両総重量や最大積載量に関わらず必須です。そのため、車両総重量が8トン以上や最大積載量が5トン以上に限っているこの問題文は誤りです。

選択肢3. 事業者は、道路法第47条第2項の規定(車両でその幅、重量、高さ、長さ又は最小回転半径が政令で定める最高限度を超えるものは、道路を通行させてはならない。)に違反し、又は政令で定める最高限度を超える車両の通行に関し道路管理者が付した条件(通行経路、通行時間等)に違反して事業用自動車を通行させることを防止するため、運転者に対する適切な指導及び監督を怠ってはならない。

道路法に違反し、また最高限度を超えた車両の通行の条件への違反を防ぐための運転者に対する指導監督は事業者に求められています。そのため、この問題文は正解です。

選択肢4. 車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車である事業用自動車に乗務する運転者は、当該乗務において、法令の規定に基づき作成された運行指示書に「貨物の積載状況」が記録されている場合は、乗務等の記録に当該事項を記録したものとみなされる。

乗務等の記録として求められる、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上の普通自動車への貨物の積載状況を記録は、運行記録計にその内容を記録することで、乗務等の記録とすることができる。そのため、運行指示書に記録する、というこの問題文は誤りです。

まとめ

貨物の積載方法に関する事項は、貨物自動車運送事業者が事業用自動車の運転者に対して行う指導及び監督の指針に定められています。事業者は運転者が安全な運行確保のため、定められた指導監督をしなければなりません。

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