運行管理者(貨物)の過去問
令和4年度 CBT
労働基準法関係 問22

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問題

令和4年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

下表の1~4は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者の4日間の運転時間及び休憩等の勤務状況の例を示したものである。「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(以下「改善基準告示」という。)に定める連続運転の中断方法及び2日(始業時刻から起算して48時間をいう。以下同じ。)を平均して1日当たりの運転時間に関する次の記述のうち、【正しいものを2つ】選びなさい。
問題文の画像
  • 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、2日目及び4日目であり、1日目及び3日目は違反していない。
  • 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、1日目及び4日目であり、2日目及び3日目は違反していない。
  • 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反していない。
  • 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反している。

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この過去問の解説 (3件)

01

運転時間と休憩時間についての問題でしたね。

連続運転は4時間、そして休憩30分取るのは必須です。

選択肢1. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、2日目及び4日目であり、1日目及び3日目は違反していない。

この選択肢は、誤りです。

違反している勤務は、1日目と4日目であり、他の勤務日は連続運転違反ではない。

連続運転4時間で30分以上の休憩で、運転開始してから4時間以内に10分以上の休憩を分割で30分以上とればいいのでしたね。

選択肢2. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、1日目及び4日目であり、2日目及び3日目は違反していない。

この選択肢は正解です。

2日目は合計の運転時間が10時間なので、誤っているように見えますが、連続運転では違反ではありません。

3日目は4時間以内に30分の休憩を分割でとれているので違反になりません。

選択肢3. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反していない。

この選択肢は誤りです。

1日目+2日目=19時間

19時間÷2=9.5時間なので、1日目と2日目の時点で違反です。

選択肢4. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反している。

この選択肢は正しいです。

1日目+2日目=19時間

3日目+4日目=19時間

19÷2=9.5時間。

2日の平均は9時間以内でなければならないので、違反です。

まとめ

今回の問題は、難しいように見えますが、時間があるのであれば、落ち着いて解くと、確実に点数が取れます。

 

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02

「連続運転時間は4時間以内で休憩等は30分以上」及び「1日の運転時間は2日平均で9時間以内」という改善基準告示のルールに関する問題です。なお、2024年4月以降、休憩”等”の”等”の中に荷積み・荷下ろしは含まれず、明確に(原則として)「休憩」と定められています。

選択肢1. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、2日目及び4日目であり、1日目及び3日目は違反していない。

誤りです。

 

1日目の事例を見ると、連続運転時間が4時間を超過する場合があります。また、30分以上の休憩等が確保されていません。よって、改善基準告示違反となります。

選択肢2. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、1日目及び4日目であり、2日目及び3日目は違反していない。

正解です。

 

2日目と3日目は改善基準告示を違反していません。ただし、2024年4月以降のルールでは原則として休憩を与える必要があります(荷積み・荷下ろしは休憩に含まれない)。

選択肢3. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反していない。

誤りです。

 

2日平均すると9.5時間になる場合があります(1日目と2日目など)。よって、改善基準告示違反となります。

選択肢4. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反している。

正解です。

 

2日平均すると9.5時間になる場合があります(1日目と2日目など)。よって、改善基準告示違反となります。

まとめ

2024年4月以降は連続運転時間4時間以上の場合の運転の中断の際には、原則として休憩を与えることになっています。改めてどのようなパターンが法令違反になるのか知識を整理しましょう。

 

また、各選択肢をよく見ると、矛盾する点がわかると思います。その相違点を見つけ出し、そのポイントに絞って正誤を判断すると正解の選択肢の組み合わせが絞られます。確実に合格するためにはテクニカルに解答することも必要です。

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03

連続運転時間等の問題です。2024年に、休憩の定義等は変わっているので、そのあたりも抑えたうえで過去問を解いていきましょう。

選択肢1. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、2日目及び4日目であり、1日目及び3日目は違反していない。

連続運転時間が4時間で休憩等30分以上を満たしているのは2日目と3日目ですので、この選択肢は誤りです。

選択肢2. 連続運転の中断方法が改善基準告示に違反している勤務日は、1日目及び4日目であり、2日目及び3日目は違反していない。

連続運転時間が4時間で休憩等30分以上を満たしているのは2日目と3日目ですので、この選択肢は適切です。

選択肢3. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反していない。

2日を連続して平均9時間が基準です。1日目と2日目、3日目と4日目のそれぞれの平均が9.5時間となり、9時間以内とする基準をオーバーしています。そのためこの選択肢は誤りです。

選択肢4. 2日を平均し1日当たりの運転時間は、改善基準告示に違反している。

2日を連続して平均9時間が基準です。1日目と2日目、3日目と4日目のそれぞれの平均が9.5時間となり、9時間以内とする基準をオーバーしています。そのためこの選択肢は適切です。

まとめ

1日当たりの運転時間は変わりませんが、連続運転時間については休憩の定義が大幅に厳格になりました。荷積み荷下ろしは2024年以降は休憩とされていません。その辺の定義の変更を抑える必要があります。

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