運行管理者(貨物)の過去問
令和4年度 CBT
労働基準法関係 問23

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問題

令和4年度 CBT 運行管理者試験(貨物) 労働基準法関係 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

下表の1~3は、貨物自動車運送事業に従事する自動車運転者(隔日勤務に就く運転者以外のもの)の1年間における各月の拘束時間の例を示したものである。下表の空欄A、B、Cについて、次の選択肢の拘束時間の組み合わせをあてはめた場合、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」に【適合するものを選択肢の中から1つ】選びなさい。なお、解答にあたっては
「1ヵ月についての拘束時間の延長に関する労使協定」があるものとし、下表に示された内容及び各選択肢に記載されている事項以外は考慮しないものとする。

※ 自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)は、令和4年12月23日に改正され、令和6年4月1日に施行されました。
この設問は、令和4年度に出題された設問になります。
<参考>

問題文の画像
  • A:298時間  B:296時間  C:300時間
  • A:322時間  B:294時間  C:303時間
  • A:289時間  B:287時間  C:305時間

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この過去問の解説 (3件)

01

月間拘束時間の原則と例外(最大延長時間と回数=月数)、そして年間合計の拘束時間をまず思い浮かべることが重要です。問題文で示された状況がいずれかに引っかかる場合、その条件下で許容される拘束時間が上限値となります。

 

本問の場合、拘束時間の上限値の考え方は下記の通りとなります。

1-Aは290hを超過しない必要があります。(年間合計の拘束時間の観点から)

2-Bは293hを超過しない必要があります。(月間拘束時間の例外回数の観点から)

3-Cは308hを超過しない必要があります。(年間合計の拘束時間の観点から)

 

このように、まずは上限値を洗い出したうえで選択肢を精査すると、選択肢ごとに混乱せずに正誤を容易に判断することができるでしょう。

選択肢1. A:298時間  B:296時間  C:300時間

誤りです。

 

AとBが上限値を超過しています。

選択肢2. A:322時間  B:294時間  C:303時間

誤りです。

 

AとBが上限値を超過しています。

選択肢3. A:289時間  B:287時間  C:305時間

正解です。

 

いずれも上限値を下回る数字です。

まとめ

令和6年4月1日より変更されていますので注意してください。ただし、問題の考え方は変わりません。

 

●月間拘束時間

・原則:284h以内

・例外

 最大延長時間:310h以内

 回数(月数):年6回まで

●年間合計の拘束時間

・原則:3,300h以内

・例外:3,400h以内

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02

自動車運転者の1年間における各月の拘束時間の問題ですね。

法改定されているので確認が必要になります。

選択肢1. A:298時間  B:296時間  C:300時間

この選択肢は誤りです。

1年間の拘束時間は3516時間以内でないといけないので、3516時間から、今わかっている11か月間の拘束時間を引けばいいのです。

選択肢2. A:322時間  B:294時間  C:303時間

この選択肢は誤りです。

1年間の拘束時間は3516時間以内でないといけないので、3516時間から、今わかっている11か月間の拘束時間を引けばいいのです。

選択肢3. A:289時間  B:287時間  C:305時間

この選択肢は正しいです。

1年間の拘束時間は3516時間以内でないといけないので、3516時間から、今わかっている11か月間の拘束時間を引いて、でた答えよりも低い数字を選べばいいのです。

まとめ

法改定されているので確認しておきましょう。

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03

2024年の改正以前は1年での総拘束時間は3,516時間と定められていました。拘束時間の月の合計が基準を上回るかどうかを確認していきましょう。

選択肢1. A:298時間  B:296時間  C:300時間

表におけるA、B、C以外の11か月のそれぞれの総拘束時間と上限の3,516時間とを比較すると、A、B、Cのそれぞれについて下記の時間までは許容されていることがわかります。

A:3516-3226=290時間 

B:3516-3227=289時間

C:3516-3208=308時間

よって、この選択肢ではA、Bが許容範囲をオーバーしているため、この選択肢は誤りです。

選択肢2. A:322時間  B:294時間  C:303時間

表におけるA、B、C以外の11か月のそれぞれの総拘束時間と上限の3,516時間とを比較すると、A、B、Cのそれぞれについて下記の時間までは許容されていることがわかります。

A:3516-3226=290時間 

B:3516-3227=289時間

C:3516-3208=308時間

よって、この選択肢ではBが許容範囲をオーバーしているため、この選択肢は誤りです。

選択肢3. A:289時間  B:287時間  C:305時間

表におけるA、B、C以外の11か月のそれぞれの総拘束時間と上限の3,516時間とを比較すると、A、B、Cのそれぞれについて下記の時間までは許容されていることがわかります。

A:3516-3226=290時間 

B:3516-3227=289時間

C:3516-3208=308時間

よって、この選択肢ではすべて許容範囲内に収まっているため、この選択肢は適切です。

まとめ

この問題文では3516時間が年での総拘束時間の上限でしたが、2024年から原則の上限が3300時間とされています。抑えておきましょう。

参考になった数5