運行管理者（貨物）の過去問
令和4年度 CBT
実務上の知識及び能力 問30

正解です。

＜事故関連情報＞に「交通事故を惹起した場合の社会的影響の大きさや疲労などによる交通事故の危険性などについての指導・教育が不足していた」との記載があります。よって、このような指導・教育を行うことは事故対策として有効だと考えられます。

誤りです。

＜事故関連情報＞に「当該運転者は、事業者が行う定期健康診断において、特に指摘はなかった」との記載があります。よって、疾病が直接的に事故の原因となったとは言いづらく、事故対策の有効性は高くないと考えられます。

正解です。

＜事故関連情報＞に「（改善基準告示）違反があった」との記載があります。改善基準告示は運転者の労働時間を規制するもので、その遵守は安全の確保につながります。よって、改善基準告示違反につながらないような乗務割の作成と点呼時の運行指示は事故対策として有効だと考えられます。

誤りです。

＜事故関連情報＞に「当該運転者（35歳）」との記載があります。適齢診断は”65歳以上の運転者”が対象となりますので、当該運転者は該当しません。よって、事故対策の有効性は高くないと考えられます。

正解です。

＜事故関連情報＞に「事故日前日、運行先に積雪があり、帰庫時間が5時間程度遅くなって業務を早朝5時に終了した。その後、事故当日の正午に乗務前点呼を受け出庫した」との記載があります。この場合、前日の労働時間が長いこと、また十分な睡眠時間が取れていないことが推測されます。よって、当該運転者を交替させる措置をとることは事故対策として有効だと考えられます。

誤りです。

＜事故の概要＞及び＜事故関連情報＞には整備不良に関する情報の記載がありません。問題文にも「＜事故の概要＞及び＜事故関連情報＞に記載されている事項以外は考慮しないものとする」との注意事項がありますので、事故の原因となった可能性は低いと言えます。よって、事故対策の有効性は高くないと考えられます。

この選択肢は正解です。

今回の事故は居眠り運転ですので、疲労や眠気を感じた場合は直ちに運転を中止し、休憩するよう指導を徹底する必要があります。

この選択肢は、誤りです。

問題の中に健康状態が悪いとは書いてありませんでした。

なので、誤りです。

この選択肢は正解です。

運行管理者も「改善基準告示」に違反しないよう、適切な乗務割を作成して、点呼の際に適切に指示する必要があります。

この選択肢は誤りです。

事故を起こした運転者は35歳で65歳以上ではないので、適齢診断を受診する対象ではありません。

この選択肢は、正しいです。

疲労を感じている運転手がいるなら、違う運転手に交代させる措置を取ることで、事故が防げます。

この選択肢は誤りです。

問題の中に、整備不備について書いてありませんでした。

運転者に対する交通事故を惹起した場合の社会的影響の大きさや疲労などによる交通事故の危険性の教育が不足していたとあります。実際に疲労の大きい状態で事故を起こしているので、この教育不足が事故につながったと思われるため、対策としては適切な選択肢といえます。

問題文に定期健康診断で特に指摘がなかったとあるので、この対策で今回の事故対策になるとはいえません。そのため、この選択肢は誤りです。

この問題文の事故の惹起者は事故日前1ヵ月間の勤務において、拘束時間及び休息期間について複数回の改善基準告示に関する違反があったとされています。そのため、適切な乗務割で改善基準告示に違反しないようにすることは有効な対策と思われるため、この選択肢は適切です。

この惹起者は35歳ということで、65歳以上が対象の適齢診断については対象外です。そのため、この選択肢は誤りです。

この運転者は前日の運行は積雪で遅れて早朝５時に帰庫、当日は正午ということで休息７時間しか取れておらず、疲労が取れていないと思われます。そのため、このような状態では運転者の交替が必要だったと思われ、この選択肢は適切です。

この問題文で車両の整備状況については触れられておらず、直接の事故原因とは思えません。そのため、この選択肢は誤りです。