運行管理者(貨物) 過去問
令和5年度 CBT
問18 (道路運送車両法関係 問7)
問題文
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問題
運行管理者(貨物)試験 令和5年度 CBT 問18(道路運送車両法関係 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- 貨物の運送の用に供する普通自動車であって、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものの原動機には、自動車が時速100キロメートルを超えて走行しないよう燃料の供給を調整し、かつ、自動車の速度の制御を円滑に行うことができるものとして、告示で定める基準に適合する速度抑制装置を備えなければならない。
- 貨物の運送の用に供する普通自動車であって車両総重量が7トン以上のものの後面には、所定の後部反射器を備えるほか、反射光の色、明るさ等に関し告示で定める基準に適合する大型後部反射器を備えなければならない。
- 自動車(法令に規定する自動車を除く。)の後面には、他の自動車が追突した場合に追突した自動車の車体前部が突入することを有効に防止することができるものとして、強度、形状等に関し告示で定める基準に適合する突入防止装置を備えなければならない。ただし、告示で定める構造の自動車にあっては、この限りでない。
- 自動車に備える停止表示器材は、夜間200メートルの距離から走行用前照灯で照射した場合にその反射光を照射位置から確認できるものであることなど告示で定める基準に適合するものでなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
貨物用普通自動車の速度抑制装置について述べた文章が誤りです。
(貨物の運送の用に供する普通自動車であって、車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のものの原動機には、自動車が時速100キロメートルを超えて走行しないよう燃料の供給を調整し、かつ、自動車の速度の制御を円滑に行うことができるものとして、告示で定める基準に適合する速度抑制装置を備えなければならない。)
理由は、装置が抑える上限速度は 時速100キロメートルではなく90キロメートル と保安基準告示で定められているからです。
保安基準告示では、この区分の車に時速90キロメートルを超えないよう燃料供給を制御する装置(スピードリミッター)を義務付けています。
記述は「100キロメートル」としており基準より10キロ高いため誤りです。
大型後部反射器は一定以上の大きさ・明るさで後方視認性を高める装置です。
保安基準告示では、総重量7トン以上の貨物車に取り付け義務があり、反射光の色や輝度についても細かい基準が示されています。
数値・内容とも告示と一致しているので正しい記述です。
普通トラックなどには、基準強度や形状を満たす後部アンダーガードを付けるよう決められています。
ただしタンクローリーやリフト付き車両など構造上取付けが難しい車は対象外です。
この記述は条文どおりで正しいです。
夜間200メートル後方から前照灯で照らしても反射光が確認できることなどが告示に規定されています。
記述は基準をそのまま示しており正しいです。
道路運送車両の保安基準では、大型貨物車に取り付ける装置や備品の仕様を細かく規定しています。
特に速度抑制装置の上限は90 km/hである点はよく問われるため覚えておきましょう。
他の装置(大型後部反射器・突入防止装置・停止表示器材)は、対象車両や性能基準を確認しておくと混乱しにくくなります。
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02
正解は速度について触れた選択肢です。
×「100キロメートル」➡ 〇「90キロメートル」
この問題に出てくる4つの選択肢の内容は、『道路運送車両の保安基準』に記載のある内容です。
道路運送車両の保安基準が具体的に決められており、どの項目も出題しやすい内容となっています。
本問以外にも回答できるように、しっかりと覚えておけると良いですね。
冒頭の解説の通り、×「100キロメートル」 ➡〇「90キロメートル」
『道路運送車両の保安基準』第8条(原動機及び動力伝達装置)4項
次の自動車の原動機は、速度抑制装置を備えなければならない。
(1)貨物の運送の用に供する普通自動車であって、
車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上のもの
5項
前項の速度抑制装置は、自動車が90キロメートル毎時を超えて
走行しないよう、・・・・
正しい内容です。
『道路運送車両の保安基準』第38条(後部反射器)の2
ここでは7トン以上が正解です。7トンなのか、8トンなのか、
他でもよく問われるので、整理して覚えておけるとよいですね。
正しい内容です。
『道路運送車両の保安基準』第18条の2
(巻き込み防止装置等)3項
正しい内容です。
『道路運送車両の保安基準』第43条の4(停止標記器材)
『道路運送車両の保安基準の細目を定める告示』
第222条(停止表示器材)
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03
道路運送車両法における保安基準はかなり細かく規定されています。ただし、そのすべてを覚える必要はなく、重要な部分に絞って覚えることで効率的に問題を解くことができるようになります。
運行管理者試験の設問は極端にマニアックな細かい知識を問うことはほとんどありませんので、学習テキストで強調されているようなキーワードや数字を必ず覚えるように学習に取り組めば、本問のような問題は簡単に得点できます。
誤りです。速度抑制装置は時速90kmに制限することが求められます。
なお、対象となる自動車の要件(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上)も抜け漏れの無いようにしましょう。
正解です。後部反射器及び大型後部反射器の要件は選択肢の通りです。
なお、大型後部反射器を備える自動車の要件(車両総重量が7トン以上)についてもしっかり理解するようにしてください。特に速度抑制装置の要件(車両総重量が8トン以上又は最大積載量が5トン以上)と区別できるようにしておきましょう。これらの整理が曖昧であると、ひっかけ問題が出てきた場合に混乱してしまいます。
正解です。突入防止装置に関する規定の通りです。
正解です。停止表示器材(一般的には三角表示板などと呼ばれる)は自動車事故の際などに設置するため、遠距離からも視認できるものである必要があります。
「200m」を別の数字に置き換えて正誤を問う問題が出題されることがありますので、この200という数字をしっかり覚えるようにしましょう。
道路運送車両法における保安基準として規定されている内容は多岐にわたります。ただし、いずれも保安上または環境保全上の技術基準であることを先に理解しておくと、なぜ保安基準に関するルールが定められているのかイメージしやすいと思います。
知識を定着させるために学習テキストを繰り返し読むと同時に、保安基準が定められた背景を想像することで各規定のキーワードや数字が覚えやすくなります。知識を暗記するだけではなく、ルールを制定する側の立場に立ってその知識をとらえ直すことができれば学習効果も高まると思われます。余裕がある方は是非チャレンジしてみてください。
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