管理栄養士の過去問
第28回
社会・環境と健康 問7

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問題

第28回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

ある疾病の有病率が高い集団Aと、低い集団Bに対して、同じスクリーニング検査を行った。偽陽性率と陽性反応的中度に関して、理論上想定される大小関係の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 偽陽性率:A<B   陽性反応的中度:A>B
  • 偽陽性率:A>B   陽性反応的中度:A=B
  • 偽陽性率:A=B   陽性反応的中度:A>B
  • 偽陽性率:A>B   陽性反応的中度:A>B
  • 偽陽性率:A=B   陽性反応的中度:A=B

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 3 です。

●偽陽性率→健康な人の中で検査陽性と判断された割合。
同じスクリーニング検査を行っているので、偽陽性と判断される人の割合は同じです。

●陽性反応的中度→検査で陽性反応が出た人のうち、本当に病気に罹患している人の割合。
当然、有病率の高い集団のほうが数値が大きくなります。

スクリーニング検査の成績は
●真陽性→スクリーニング検査陽性で、疾病ありの人
●偽陽性→スクリーニング検査陽性だが、疾病なしの人
●真陰性→スクリーニング検査陰性で、疾病なしの人
●偽陰性→スクリーニング検査陰性だが、疾病ありの人

の4つに分類することができます。

さらにスクリーニング検査の精度をはかる指標として、以下の四つがあげられます。
これらは同じスクリーニング検査であれば、対象集団の有病率に影響を受けることはありません。

●敏感度→有病者の中で検査陽性と判断された割合。(=真陽性/真陽性+偽陰性)

●特異度→健康な人の中で検査陰性と判断された割合。(=真陰性/真陰性+偽陽性)

●偽陰性度→有病者のなかで検査陰性と判断された割合(=1-敏感度)

●偽陽性度→健康な人の中で検査陽性と判断された割合(=1-特異度)

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02

正解は 3 です。

「偽陽性率」は、病気を持っていない人が、検査で陽性と誤って判定される割合のことです。同じスクリーニング検査を行っているので、有病率の高い集団Aと低い集団Bにおいても、検査で陽性と誤って判定される割合は同じです。
一方、「陽性反応的中度」は、検査で陽性と判定された人のうち、疾病のある人の割合のことなので、有病率の高い集団Aの方が高くなります。

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03

正解は 3 です。

社会・環境と健康/健康状態・疾病の測定と評価からの出題です。

偽陽性率は、疾病に罹患していない者に占める検査陽性者の割合です。
陽性反応的中度は、検査結果で陽性となった者のなかで、真に疾病を有する者の割合です。

このうち、有病率の影響を受けるのは的中度だけで、有病率が高いと陽性反応的中度は高くなります。
したがって偽陽性率 A=B、陽性反応的中度A>B である、 3 が正解となります。

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