管理栄養士の過去問
第28回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
ホスピスにおける緩和医療に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 延命目的の抗がん剤の投与は、行わない。
- エネルギー量は、30 kcal/kg 標準体重/日以上を確保する。
- 薬物の投与は行わない。
- 誤嚥のリスクがあれば、経口摂取を禁忌とする。
- 低栄養患者には、中心静脈栄養(TPN)を行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
WHOは緩和ケアを「生命の脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処を行うことによって、苦しみを予防し、和らげることでQOLを改善するアプローチである」と定義しています。
2 本人のQOLの向上のため、食事は必要なエネルギー量よりも患者の意思が尊重されます。その為明確な基準は設けられていません。
3 病気の完治を目的とした投薬は行いませんが、痛みなどの症状緩和のためには投薬も行います。
4 誤嚥のリスクがある患者でも、経口摂取が本人のQOLの向上につながるのであれば、必ずしも経口摂取が禁忌になるわけではありません。
5 低栄養患者でも延命が目的のTPNである場合はその処置を行いません。
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02
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/疾患治療の概要からの出題です。
1.記載の通りです。緩和医療で用いられることはありますが、目的はQOLの向上であって延命ではありません。
2.エネルギー量は患者によって必要量が異なります。
3.患者のQOLの改善や苦痛の緩和を目的に、薬物が用いられることもあります。
4.誤嚥の危険があっても患者に経口摂食の希望があれば、それに応えます。
5.低栄養患者にもできるだけ経口栄養や経腸栄養を行います。
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03
ホスピスでは緩和ケアを行います。緩和ケアとは、生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して、痛みやその他の身体的問題、 心理社会的問題、スピリチュアルな問題を早期に発見し、的確なアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって、 苦しみを予防し、和らげることで、クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチのことです。
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