管理栄養士の過去問
第28回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問43 (訂正依頼・報告はこちら)
慢性閉塞性肺疾患(COPD)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 動脈血中の酸素分圧は、上昇する。
- 喫煙は、リスク因子である。
- 安静時エネルギー消費量(REE)は、減少する。
- 呼吸機能検査では、拘束性障害のパターンを示す。
- 食欲は、増進する。
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/呼吸器系からの出題です。
1.換気能力や肺拡散能力が低下するので、酸素の取り込むは不十分となり、酸素分圧は低下します。
2.記載の通りです。喫煙はCOPDの最大のリスク要因です。
3.呼吸筋のエネルギー消費量が増えるので、安静時エネルギー消費量は増加します。
4.呼吸機能検査では、閉塞性障害のパターンを示します。
5.食欲は低下します。残気量が増えて胸郭が胃を圧迫したり、咀嚼・嚥下中に呼吸停止が起こって疲労したりすることによります。
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02
1 動脈血中の酸素分圧は低下します。
COPDは肺気腫と慢性気管支炎など、気道から肺にかけての疾患を包括的に述べたものです。
気管支の炎症により空気の流入がしづらくなること、肺胞壁の破壊で酸素と二酸化炭素の交換機能が低下してしまうこと、肺胞の弾性が失われ二酸化炭素の排出が困難になることなどがその理由です。
3 呼吸筋の運動量が増加するため、安静時エネルギー消費量は増加します。
4 呼吸機能検査では閉塞性障害のパターンを示します。
閉塞性障害⇒一秒率の低下(呼気がうまく排出できない)
拘束性障害⇒肺活量の低下(吸気が思うように吸い込めない)
5 息苦しさから食欲は低下します。
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03
1:慢性閉塞性肺疾患は、喫煙や遺伝的要因などが原因となり、末梢気道の狭窄化と、気腫性変化による肺の弾性収縮力の低下によって、気流の制限が生じた状態です。従って、動脈血中の酸素分圧は低下します。
3:気道閉塞と換気効率の低下により呼吸筋の酸素消費量が増加するため、安静時エネルギー消費量が増加します。
4:肺活量の低下を「拘束性障害」、1秒率の低下を「閉塞性障害」といいます。慢性閉塞性肺疾患では、1秒率が低下する閉塞性障害のパターンを示します。
5:食欲は低下します。
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