管理栄養士の過去問
第28回
食べ物と健康 問53

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問題

第28回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

日本食品標準成分表2010に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • レチノール当量は、β-カロテン当量に係数1 /12 を乗じたものとレチノール量を合計して算出されている。
  • 「Tr」は、食品成分表の最小記載量の1 /20未満であることを示している。
  • たんぱく質量の算出では、全窒素量からグルタミン酸由来の窒素量を差し引いている。
  • こんにゃくのエネルギー値は、Atwaterの係数を適用して求めた値に0.1を乗じて算出されている。
  • ビタミンCの成分値は、マイクログラム(μg)で表示されている。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 1 です。

2 成分表の表示で、ゼロ付近の数値を示すものとして、以下のものがあります。

0【ゼロ】⇒測定した結果、最少記載値の1/10未満、または含まれていなかったもの。

Tr【トレース】⇒測定した結果、最少記載値の1/10以上5/10未満であるもの。

(0)⇒測定していないが、文献などによりおそらく含有量がゼロだとされるもの。

(Tr)⇒測定していないが、文献などから微量に含まれているだろうと思われるもの。

ー⇒未測定のもの。

3 タンパク質の量の算出には、改良ケルダール法で得られた窒素量に「窒素-タンパク質換算係数」を乗じています。
各々の換算係数がないものには6.25を乗じます。これは、一般的に食品中のタンパク質における窒素の割合は16%であるためです。

4 こんにゃく、きくいも、きのこ、藻類、昆布茶などは、Atwater係数に0.5を乗じたものが記載されています。
四訂成分表では、これらはエネルギー利用率の個人差が大きいことから記載がなかったが、目安としてでも数値がほしいという要望が多かったことからこのようになりました。

5 ビタミンCは【mg】で表示されています。


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02

正解は 1 です。

1、文章通りです。
レチノール当量とは、ビタミンAの量を示す単位です。ビタミンAは、動物性食品に多く含まれるレチノールと、植物性食品に多く含まれるβカロテンに大きく分けられ、以下の式で算出されます。
レチノール当量(μg)=レチノール量(μg)+1/12×β-カロテン当量(μg)

2、「Tr」(トレース、微量)は、最小記載量の1/10以上含まれているが5/10未満であるこ とを示しています。
なお、「0」は最小記載量の1/10未満又は検出されなかったことを示します。

3、たんぱく質量は、改良ケルダール法によって定量した窒素量に、「窒素-たんぱく質換算係数」を乗じて算出しています。

4、こんにゃくのエネルギー値は,Atwater係数を適用して求めた値に0.5を乗じて算出されています。他のきくいも,きのこ類,藻類,し好飲料類の昆布茶などのエネルギー値についても同様です。

5、ビタミンCの成分値は、ミリグラム(㎎)で表示されています。

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03

正解は 1 です。

食べ物と健康/食品の分類と食品の成分からの出題です。

なお、現在最新の食品成分表は「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」です。

1.正しい記載です。現在は「レチノール活性当量」という名称になっています。

2.Trは、「食品成分表の最小記載量の1/10以上含まれているが、5/10未満であることを示している」とされています。

3.たんぱく質量は、窒素量に窒素からたんぱく質換算係数を引いたものをかけて算出しています。

4.こんにゃくはAtwaterの係数を使った値に0.5をかけて求めています。

5.ビタミンCはmgで表示されています。

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