管理栄養士の過去問
第28回
基礎栄養学 問76
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問76 (訂正依頼・報告はこちら)
摂食の調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 食欲は、血中グルコース濃度の上昇により促進される。
- 摂食行動は、迷走神経刺激の影響を受けない。
- 摂食行動は、小脳において調節されている。
- 摂食行動は、ホルモン分泌の影響を受ける。
- 食欲は、不快感を伴う感覚である。
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この過去問の解説 (3件)
01
摂食の調節因子には、血中グルコース濃度、迷走神経、消化管ホルモンなどがあげられます。
1、 血中グルコース濃度が上昇すると、満腹中枢が刺激されて、食欲は抑制されます。
反対に、血中グルコース濃度が低下すると、摂食中枢が刺激され、食欲は亢進します。
2、 迷走神経とは、脳の延髄から出て腹部にまで達している、末梢神経のひとつです。胃や腸に食べ物が流入すると、迷走神経が興奮して満腹中枢を刺激し、食欲が抑制されます。
3、 摂食行動は、間脳視床下部にある満腹中枢と摂食中枢によって調節されています。
4、 文章通りです。
食欲を抑制するホルモンには、インスリン、コレシストキニン、レプチン(正確にはホルモン様たんぱく質)、食欲を促進させるホルモンには、グレリン、グルカゴンなどがあります。
5、 食欲は、快感を伴う感覚です。
食欲と同義で使われているものに、空腹感があります。空腹感とは、空虚になった胃の収縮 (飢餓収縮) によって起る臓器感覚の一種で、不快感を伴います。食欲とは、後天的に学習や条件反射によって獲得された,特定の食物を食べたいという欲求のことをいいますので、厳密には、両者は違うものです。
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02
1 血中のグルコース濃度が低下すると、摂食中枢が刺激され、食欲が亢進します。
2 食物を摂取すると胃が伸張し、その刺激が迷走神経を通して満腹中枢に伝えられ、食欲が低下します。
3 摂食行動は、視床下部にある満腹中枢と摂食中枢により調節されています。
5 食欲は快感を伴います。空腹感は不快感を伴います。
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03
基礎栄養学/食物の摂取からの出題です。
1.血中グルコース濃度が上昇すると食欲は抑制されます。
2.迷走神経は脳神経の一つで、消化管からの刺激を脳に伝達しているので、摂食行動は迷走神経刺激の影響を受けます。
3.摂食行動を調節しているのは、視床下部です。
4.正しい記載です。消化管から分泌されるさまざまなホルモンは摂食を調節しています。
5.食欲は快感を伴う感覚です。食欲は生まれてからの食経験などから形成される快い感覚です。
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