管理栄養士の過去問
第28回
基礎栄養学 問87
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
水と電解質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 成人男性における体重の約60%は、細胞外液である。
- 代謝水は、水分出納における供給源となる。
- 発汗によって、体温が上昇する。
- 体水分量が不足すると、バソプレシン分泌が抑制される。
- 低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。
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この過去問の解説 (3件)
01
人間の体は体重の約60%が水分です。細胞内に存在するものを細胞内液というのに対し、血液中の血漿成分や細胞間液などを、細胞外液といいます。
細胞内液と細胞外液では含まれる電解質の成分が異なります。
1、 成人男性における体重の約60%が水分であり、この60%のうちの40%が細胞内液、残りの20%が細胞外液です。
2、 文章通りです。
代謝水とは、熱量素の分解によりエネルギーが産生する際に生じる水のことで、水分出納における供給源となります。成人では、1日に約300mlの代謝水が生成されます。
3、 発汗によって熱の放散が起こり、体温は低下します。
4、 バソプレシンは、抗利尿ホルモンです。体水分量が不足すると分泌され、尿の排泄を抑制し、水の再吸収を促進します。
5、 低張性脱水とは、水分よりも電解質の損失が大きい脱水のことです。体液が薄まった状態であるため、電解質を含む水を補給する必要があります。
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02
1 成人男性における体重の約60%が水分であり、そのうち40%は細胞内液、20%が細胞外液です。女性は体重の約50%が水分と言われています。
また細胞内液量は、成人期以降加齢により減少します。
3 発汗により、体温は低下します。
4 バソプレシンは体内の水分量が減少すると下垂体後葉から分泌されるホルモンで、以下の働きをします。
①集合管・遠位尿細管での水の再吸収
②血圧上昇
5 低張性脱水とはNa欠乏性脱水のことです。細胞外液のNaが水分より多く失われるため、細胞内液との濃度均衡をたもつために水分が細胞外液から細胞内液に移動します。
電解質の濃度が低下した状態なので、電解質を含む水を補給します。
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03
基礎栄養学/水・電解質の栄養的意義からの出題です。
1.体重の60%を占めているのが水分で、そのうち細胞外液は1/3程度とされています。
2.正しい記載です。代謝水とはエネルギー代謝で生成される水のことです。
3.発汗によって水分が蒸発していくときに熱を奪うので、体温を下げます。
4.バソプレシンは下垂体後葉から分泌されるホルモンで、腎臓での水分再吸収を促進するので、体水分量が不足した場合には分泌が促進されます。
5.低張性脱水ではナトリウムの損失が大きいので、電解質を含む水を補給します。
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