管理栄養士の過去問
第27回
社会・環境と健康 問7
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
上腕周囲長による低栄養のスクリーニング陽性基準値(カットオフ値)を高くすると、敏感度と偽陽性率がどう変わるかの組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 敏感度:高くなる ------- 偽陽性率:高くなる
- 敏感度:低くなる ------- 偽陽性率:高くなる
- 敏感度:変わらない ----- 偽陽性率:変わらない
- 敏感度:低くなる ------- 偽陽性率:低くなる
- 敏感度:高くなる ------- 偽陽性率:低くなる
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この過去問の解説 (3件)
01
敏感度とは、実際に疾病にかかっている者のうち、検査でも陽性と判定されている者の割合のことです。
偽陽性率とは、実際に疾病にかかっていない者のうち、検査で陽性と判定される者の割合のことを言います。
スクリーニングの陽性基準値を高くすることにより、陽性と判定される者の数が増えてしまい、偽陽性率も高くなってしまいます。
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02
社会・環境と健康/健康状態・疾病の測定と評価からの出題です。
敏感度とは、低栄養者集団内に真の陽性者がどのくらいいるかを示すものです。
偽陽性率とは、正常者集団内に偽陽性者がどのくらいいるかを示すものです。
陽性基準値を今よりも高くするということは、この場合上腕周囲長を大きくするということなので、敏感度、偽陽性率ともに該当者が増えるため高くなります。
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03
敏感度とは、疫病のある人をスクリーニングにより陽性と判定する割合です。
偽陽性率は、健常である人をスクリーニングにより誤って陽性と判定する割合です。
よって、スクリーニング陽性基準値を高くすると、敏感度も偽陽性率も高まります。
なお、スクリーニング検査は精密検査につなげるための検査であり、確定診断を目的とするものではありません。
2次予防の早期発見・早期治療を目的とするものであって、この結果を解釈するときに限界があることを認識しておく必要があります。
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