管理栄養士の過去問
第27回
社会・環境と健康 問8
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
健康づくりのための身体活動に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 健康日本21の最終評価では、運動習慣者の割合は減少した。
- 週に30エクササイズ(メッツ・時)以上の身体活動が推奨されている。
- 健康日本21の最終評価では、日常生活における歩数は増加した。
- エクササイズガイドでは、5メッツ未満の身体活動は目標に含まない。
- 身体活動は、運動と生活活動とに分類される。
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この過去問の解説 (3件)
01
身体活動は、運動と生活活動とに分類され、安静にしている状態より多くのエネルギーを消費するすべての動きのことをいいます。
運動とは、身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施するものをいいます。
生活活動とは、身体活動のうち、運動以外のものをいい、職業活動上のものも含みます。
以下、詳細の説明です。
1.健康日本21の最終評価では、意図的に運動を心掛けている人の割合は増加しましたが、運動習慣者の割合は変わりませんでした。
2.週に23エクササイズ(メッツ・時)以上の活発な身体活動を行うことが推奨されています。
なお、この目標に含まれる活発な身体活動とは、3メッツ以上の身体活動です。
※メッツ
身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位。
※エクササイズ
身体活動の量を表す単位。
メッツ×身体活動の実施時間(時)
3.健康日本21の最終評価では、日常生活における歩数は悪化しました。
歩数の減少は身体活動量の減少を示唆しています。原因として、運動以外の生活活動量の減少が考えられています。
4.エクササイズガイドでは、3メッツ未満の弱い身体活動を目標に含まないことにしています。
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02
正解は【5.身体活動は、運動と生活活動とに分類される】です。
運動とは、体力の維持・向上のために意図的に行うことを言い、生活活動とは、仕事や家事の中で行われるものを言います。
1について、
健康日本21の最終評価では、意識的に運動を心がけている人の増加、食塩摂取量の減少、糖尿病やがん検診の促進等は「目標値に達していないが改善傾向にある」と評価されました。
2について、
身体活動量の目標として、週23エクササイズ(メッツ×時)が掲げられ、そのうちの4エクササイズは活発な運動をすることが推奨されています。
メッツは身体活動の強さを、エクササイズは身体活動の量を表す単位のことです。
3について、
健康日本21の最終評価では、日常生活における歩数の増加、糖尿病合併症の減少等は「悪化している」と評価されました。
4について、
エクササイズガイドでは、6メッツの軽いジョギングや、8メッツのランニング、水泳なども目標として掲げられています。
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03
社会・環境と健康/生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策からの出題です。
なお2013年から「健康づくりのための身体活動基準2013」が使用されていますので、新しい指標はこちらになります。
1.健康日本21の最終評価では、運動習慣者の割合に変化は見られませんでした。
2.週に23エクササイズ以上の身体活動が推奨されています。
3.健康日本21の最終評価では、日常生活における歩数は減少していました。
4.現在ではエクササイズガイドという用語は使用されていませんが、5メッツ未満の身体活動も目標に含まれている点では変わりありません。3メッツ以上の身体活動を推奨しています。
5.正しい記載です。
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