管理栄養士の過去問
第27回
社会・環境と健康 問15
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問15 (訂正依頼・報告はこちら)
最近の国民医療費に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 国民医療費には、公費負担分は含まれない。
- 国民1人当たりの医療費は、年間約5万円である。
- 65歳以上の1人当たりの医療費は、65歳未満の約1.5倍である。
- 国民医療費の統計には、正常な妊娠、分娩に要する費用は、含まれない。
- 傷病分類別入院医療費で最も多いのは、呼吸器系の疾患である。
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この過去問の解説 (3件)
01
社会・環境と健康/保健・医療・福祉の制度からの出題です。
1.国民医療には国や地方公共団体が負担する公費と個人負担のものとがあり、公費負担分も含まれます。
2.国民1人当たりの医療費は、年間で30万円を超すほどの金額になります。
3.65歳以上と65歳未満の1人当たりの医療費を比較すると、約4倍になります。
4.正しい記載です。正常妊娠、分娩費用は自費診療となるため、国民医療費の統計には含まれません。
5.最も多いのは、循環器疾患です。
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02
【4.国民医療費の統計には、正常な妊娠、分娩に要する費用は、含まれない。】です。
その他、市販薬の費用や健康診断、予防接種なども含まれません。
含まれるものとしては、診療費や入院時食事・生活医療費、生活保護などの公費負担医療、訪問看護、調剤費などがあります。
平成24年度の国民医療費は約39兆2117億円で、国民一人当たりの国民医療費は約30万7500円となっています。
65歳以上の一人当たりの医療費は約71万7200円で、65歳未満は約17万7100円なので、約4倍の差となっています。
傷病分類別に見ると、「循環器系の疾患」が最も多く、次いで「新生物」、「筋骨格系及び結合組織の疾患」、「呼吸器系の疾患」、「腎尿路生殖器系の疾患」となっています。
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03
国民医療費の統計は傷病の治療費に限っているため、以下の費用は含まれません。
①正常な妊娠・分娩に要する費用。
②健康の維持・増進の目的とした健康診断、予防接 種等に要する費用。
③固定した身体障碍のために必要とする義眼や義肢 等の費用。
1.国民医療費には、公費負担分を含みます。
国民医療費は、医療保険制度等による給付、後期高齢者医療制度や公費負担医療制度による給付、これに伴う患者の一部負担等によって支払われた医療費を合算したものです。
2.平成25年度の人口一人当たりの国民医療費は31万4,700円です。
なお、国民医療費は年々増加しており、平成25年度は40兆610億円でした。
3.平成25年の65歳以上の1人当たりの医療費は、
男性で77万2,000円、女性で68万8,800円です。
これに対し、65歳未満の1人当たりの医療費は、
男性は17万9,500円、女性は17万5,800円で、約4倍もの差があります。
5.平成25年の傷病分類入院医療費で最も多いのは、「循環器系の疾患」(5兆8,817億円)で、
次いで「新生物」(3兆8,850億円)、「筋骨格系および結合組織の疾患」(2兆2,422億円)、「呼吸器系の疾患」(2兆1,211億円)と続いています。
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