管理栄養士の過去問
第27回
社会・環境と健康 問14
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 社会・環境と健康 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
法律に基づく公衆衛生活動とその根拠法の組合せである。正しいのはどれか。2つ選べ。
- 医療計画 ---------------- 地域保健法
- 感染症による臨時休業 ----- 学校保健安全法
- 受動喫煙の防止 ---------- 健康増進法
- 措置入院 ---------------- 障害者基本法
- 定期の予防接種 ---------- 労働安全衛生法
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この過去問の解説 (3件)
01
【2.感染症による臨時休業ー学校保健安全法】
【3.受動喫煙の防止ー健康増進法】です。
1の医療計画は医療法で、地域保健法は母子保健法、その他の地域保健対策に関する法律による対策が地域において総合的に推進されることを確保し、地域住民の健康保持及び増進に寄与することを目的としています。
4の措置入院は精神保健福祉法で、障害者基本法は障害の有無にかかわらず、等しく人権を尊重されるものであるとの理念にのっとったものです。
5の定期の予防接種は予防接種法で、労働安全衛生法は労働基準法と相まって、快適な職場環境の形成を促進することを目的としたものです。
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02
2.【感染症による臨時休業―学校保健安全法】
3.【受動喫煙の防止―健康増進法】です。
学校保健安全法:
学校における児童・生徒等および職員の健康の保持・増進のための保健管理や、児童生徒等の安全確保のための安全管理に関する事項を定めています。
第20条に「臨時休業」の項目があり、
「設置者は、感染症予防上必要を認めたとき、臨時に学校の全部または一部の休業を行うことができる」とあります。
健康増進法:
国民の栄養改善その他、国民の健康の増進を図るための措置を提示し、国民保険の向上を図ることを目的としています。
第25条に「受動喫煙の防止」が規定されており、多くの人が集まる場所では受動喫煙を防止するための措置をとらなければならなくなりました。
以下、正しい組み合わせとその詳細です。
1.医療計画―医療法
医療計画とは、医療資源の有効活用と適正配置および医療関係施設間の機能分担と連携を図り、地域医療の質の向上を目指そうとするものです。
4.措置入院―精神保健福祉法
「措置入院」は精神保健福祉法に基づいた入院形態であり、
「2人以上の精神保健指定医の診察結果が、入院させなければ自傷他害のおそれがあることで一致した場合、都道府県知事が国・都道府県立の精神科病院、あるいは指定病院に入院させる。」
とされています。
5.定期の予防接種―予防接種法
第5条に規定されています。
感染症対策上、重要度が高いと考えられる予防接種については、国民は予防接種を受けるよう努めなければならないとされています。
このうち、一定の年齢において接種を受けることとされているのが「定期予防接種」です。
※地域保健法:
地域保健対策の基本方針を定め、地域住民の健康の保持・増進を図ることを目的としています。
※障害者基本法:
障がい者の完全参加と平等の理念、雇用に関する民間事業の責務、公共的施設における障がい者への配慮などを規定しています。
※労働安全衛生法:
職場における労働者の安全と健康を確保することと、快適な職場を形成することを規定しています。
事業者は労働者に対し、使用者責任としての安全配慮義務が生じ、労働者は誠実に業務を遂行する義務があります。
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03
社会・環境と健康/保健・医療・福祉の制度からの出題です。
1.医療計画の根拠法は医療法です。
2,3 正しい組み合わせです。
4.障害者基本法とのつながりで考えると、精神障害者の措置入院であれば精神保健福祉法に基づいて行われます。
5.定期予防接種は予防接種法が根拠法となります。
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