管理栄養士の過去問
第27回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が上昇する。
- クッシング症候群では、糖新生が亢進する。
- 先端巨大症では、血清成長ホルモン(GH)値が低下する。
- 原発性アルドステロン症では、血漿レニン活性が上昇する。
- 甲状腺機能低下症では、血清コレステロール値が低下する。
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この過去問の解説 (3件)
01
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/内分泌系からの出題です。
1.バセドウ病は甲状腺機能亢進によって起こるため、血清甲状腺刺激ホルモン値は低下します。
2.正しい記載です。クッシング症候群はコルチゾール異常やアンドロゲン過剰によって起こり、糖新生が亢進したり、四肢の筋肉量が低下したりします。
3.先端巨大症では血清成長ホルモン値は上昇します。成長ホルモンの過剰分泌により末端が肥大する疾患です。
4.原発性アルドステロン症では、アルドステロンが過剰分泌し、レニンの分泌は抑制されます。
5.甲状腺機能低下症では、コレステロールの胆汁酸への異化が亢進し、血清コレステロール値が上昇します。
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02
【2.クッシング症候群では、糖新生が亢進する。】です。
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌される事によって起こります。
コルチゾール過剰分泌により、たんぱく質の異化の促進や血糖値・血圧の上昇が過剰に起こります。
1.バセドウ病は、甲状腺ホルモンの過剰分泌により基礎代謝が更新して起こる疾患です。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されているので、フィードバックにより甲状腺刺激ホルモンの分泌は低下します。
3.先端巨大症では、血清成長ホルモン値は上昇します。
原因の99%は、下垂体の成長ホルモン産生腺腫だといわれています。
4.原発性アルドステロン症は、副腎皮質の腺腫や癌、過形成などによりアルドステロンが過剰に分泌されて起こります。
アルドステロンによって、体液量は増加し、血圧も上昇するので、レニンの分泌は低下するため、血漿レニン活性も低下します。
5.甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌低下により全身の代謝が低下する事で起こります。
代謝の低下により、体重増加、高コレステロール血症、低血圧などが見られます。
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03
クッシング症候群は、副腎皮質ホルモンの一つであるコルチゾールの過剰分泌に伴い、多用な臨床症状を引き起こす疾患です。
コルチゾールの機能亢進により、肝臓で行われる糖新生が促され、糖尿病を発病することがあります。
以下、詳細の説明です。
1.バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が抑制されます。
バセドウ病は、甲状腺ホルモンが過剰に産生される自己免疫疾患です。
下垂体から分泌される血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)は、ネガティブフィードバックで抑制されます。
3.先端巨大症では、血清成長ホルモン(GH)値が増加します。
それにより、特有の顔貌、骨変形、代謝異常などをきたす疾患です。
4.原発性アルドステロン症では、血漿レニン活性が抑制されます。
原発性アルドステロン症は、ナトリウムの再吸収亢進に伴う循環血漿量の増加により、高血圧を生じる疾患です。
頭痛やめまい、動悸などの症状を引き起こします。
5.甲状腺機能低下症では、血中の甲状腺ホルモンが不足します。
体の様々な機能が低下し、むくみや皮膚の乾燥、無気力などの症状を引き起こします。
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