赤血球の産生を促すホルモンは2.エリスロポエチンです。エリスロポエチンは腎臓から分泌され、骨髄に働きかけることで赤血球を産生させます。
腎機能が低下するとエリスロポエチンの分泌量が低下してしまい、赤血球が不足して腎性貧血となります。
腎性貧血では食事療法、鉄剤投与の他にエリスロポエチン製剤が投与されます。
1.ノルアドレナリンは生体内でニューロンがら分泌される神経伝達物質、または副腎髄質から血液中に放出されるホルモンとして働きます。交感神経系を刺激します。
3.プロラクチンは脳下垂体の前葉から分泌されます。
妊娠中は女性の乳腺を発達させます。
また、出産後はエストロゲン・プロゲステロンの分泌が急激に低下し、プロラクチン量が増加します。増加したプロラクチンは乳汁の分泌を促します。また、赤ちゃんの吸啜によってもプロラクチン分泌が促されます。
4.グルカゴンは、主に膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌されるホルモンです。血糖値が下がると肝細胞に働きかけ、肝臓のグリコーゲンを分解して血中のグルコース濃度を上昇させます。
5.レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌されます。
レニンはアンジオテンシンⅠを活性化してアンジオテンシンⅡに変えます。
アンジオテンシンⅡはアルドステロンの分泌を促進します。
アルドステロンは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、腎臓におけるナトリウムの再吸収を促進することで血中の水分量を保持させ、結果血圧を高めます。
この働きをレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系といいます。
この流れを阻害することで降圧させる高血圧の治療薬に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などがあります。