管理栄養士の過去問
第27回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問47
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問47 (訂正依頼・報告はこちら)
赤血球の産生を刺激するホルモンである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- ノルアドレナリン
- エリスロポエチン
- プロラクチン
- グルカゴン
- レニン
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この過去問の解説 (4件)
01
エリスロポエチンは、低酸素血症が刺激で腎臓から分泌され、骨髄での赤血球生成を促進します。
1.ノルアドレナリンは、副腎髄質から分泌される神経伝達物質のひとつです。
血糖値、血圧、心拍数を上昇させます。
3.プロラクチンは、脳下垂体前葉から分泌される催乳ホルモンで、乳汁の産生・分泌を促進します。
4.グルカゴンは、膵臓のランゲルハンス島α細胞から分泌され、肝臓のグリコーゲン分解を促進し、血糖値を上昇させます。
5.レニンは、腎臓の血流量が減少すると、傍糸球体装置から分泌されます。
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02
腎機能が低下するとエリスロポエチンの分泌量が低下してしまい、赤血球が不足して腎性貧血となります。
腎性貧血では食事療法、鉄剤投与の他にエリスロポエチン製剤が投与されます。
1.ノルアドレナリンは生体内でニューロンがら分泌される神経伝達物質、または副腎髄質から血液中に放出されるホルモンとして働きます。交感神経系を刺激します。
3.プロラクチンは脳下垂体の前葉から分泌されます。
妊娠中は女性の乳腺を発達させます。
また、出産後はエストロゲン・プロゲステロンの分泌が急激に低下し、プロラクチン量が増加します。増加したプロラクチンは乳汁の分泌を促します。また、赤ちゃんの吸啜によってもプロラクチン分泌が促されます。
4.グルカゴンは、主に膵臓のランゲルハンス島のα細胞から分泌されるホルモンです。血糖値が下がると肝細胞に働きかけ、肝臓のグリコーゲンを分解して血中のグルコース濃度を上昇させます。
5.レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌されます。
レニンはアンジオテンシンⅠを活性化してアンジオテンシンⅡに変えます。
アンジオテンシンⅡはアルドステロンの分泌を促進します。
アルドステロンは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンで、腎臓におけるナトリウムの再吸収を促進することで血中の水分量を保持させ、結果血圧を高めます。
この働きをレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系といいます。
この流れを阻害することで降圧させる高血圧の治療薬に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬などがあります。
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03
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/血液・造血器・リンパ系からの出題です。
1.ノルアドレナリンは、血圧上昇などに働く副腎髄質ホルモンです。
2.腎臓で産生されます。貧血時などの低酸素状態で分泌が亢進され、骨髄の赤芽球系幹細胞を刺激して赤血球の合成が進みます。
3.プロラクチンは、乳腺の発育促進や乳汁分泌に関わる下垂体前葉ホルモンです。
4.グルカゴンは膵臓から分泌され、グリコーゲンの合成を促進したり、糖新生を促進したりします。
5.レニンはアンギオテンシノーゲンをアンギオテンシンⅠに変換する腎ホルモンです。
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04
エリスロポエチンは赤血球の産生を促進する働きがあります。
腎臓の働きが低下すると腎臓からのエリスロポエチンの分泌が減り、赤血球の産生が低下して貧血を引き起こします。
1.ノルアドレナリンは副腎髄質から分泌されるホルモンです。
血圧上昇作用の働きがあります。
3.プロラクチンは下垂体前葉から分泌されるホルモンです。
乳汁産生と分泌を促進させる働きがあります。
4.グルカゴンは膵臓のランゲルハンス島A細胞から分泌されるホルモンです。
肝グリコーゲンの分解と糖新生によって血糖を上昇させる働きがあります。
また、脂肪組織での脂肪分解を促します。
5.レニンは腎臓の傍糸球体装置から分泌されるホルモンです。
血中のアンギオテンシノーゲンに作用してアンギオテンシンⅠを遊離します。
アンギオテンシンⅠは酵素の働きによりアンギオテンシンⅡに変換され、これが血管収縮、血圧上昇をもたらします。
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