管理栄養士の過去問 第27回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問49
この過去問の解説 (3件)
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/免疫、アレルギーからの出題です。
正しい記載です。唾液中のリゾチームによって細菌が殺菌されています。
体液性免疫を担うのは抗体です。キラーT細胞は感染した細胞を攻撃します。
免疫グロブリンを産生するのはB細胞か形質細胞です。
ワクチン摂取による免疫は能動免疫といいます。
ナチュラルキラー細胞は非特異的免疫を担います。抗原を特定しないで抗原に攻撃をします。
正しいものは、
【唾液は、リゾチームを含む。】です。
リゾチームは、細菌細胞壁(ペプチドグリカン)を分解する酵素で、溶菌する事ができます。
キラーT細胞は、細胞性免疫を担っています。
細胞性免疫は、抗原が侵入したときに、Tリンパ球やマクロファージなどの細胞が集まり、炎症反応を起こす事で異物を処理します。
体液性免疫は、抗原の侵入に対し、Bリンパ球由来の形質細胞が特異的な抗体である免疫グロブリンを産生し、これが抗原に結合して抗原の活性を奪います。
免疫グロブリンは、B細胞により産生され、IgG、IgM、IgA、IgD、IgEの5種類があります。
ワクチン接種による免疫は、ワクチンに含まれる抗原に対して、自分で抗体を産生する免疫なので能動免疫と言います。
受動免疫とは、別の個体で作られた抗体や感作リンパ球を移入させることによる免疫です。
ナチュラルキラー(NK)細胞は、あらかじめ抗原感作なしの癌細胞やウイルス感染細胞を殺傷することができるため、非特異的免疫を担っています。
正解は【唾液は、リゾチームを含む。】です。
唾液の抗菌作用は、酵素の一種であるリゾチームが担っています。
微生物が侵入すると、リゾチームが働いて微生物を溶かし、口を清潔に保ちます。
キラーT細胞は、細胞性免疫を担います。
侵入した抗原や自己とは異なってしまった自身の細胞を排除する機序があります。
免疫グロブリンを産生するのは、T細胞ではなくB細胞です。
T細胞は、自己と非自己を見分けるという、免疫機構にとって最も重要な役割を担っている白血球です。
外来の細胞や異常な細胞を認識するとその細胞を直接攻撃するものや、あるいは他の白血球に攻撃を支持する白血球の司令塔的な役割を果たしているものもあります。
ワクチン接種による免疫は、能動免疫です。
人体がもともと備えている生来の防御機能を刺激します。
ナチュラルキラー(NK)細胞は、非特異的免疫(自然免疫)を担います。
自己以外の異常細胞を相手を選ばずに破壊できる細胞です。
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