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管理栄養士の過去問 第27回 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問50

問題

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感染症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
   1 .
マイコプラズマ肺炎は、ウイルス感染症である。
   2 .
腸管出血性大腸菌の感染の有無は、ツベルクリン反応で調べる。
   3 .
エイズ(AIDS)では、CD4陽性リンパ球が増加する。
   4 .
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、院内感染の原因となる。
   5 .
妊婦の麻疹感染は、胎児奇形を生じやすい。
( 第27回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問50 )
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この過去問の解説 (4件)

21
正しいものは、
【4.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、院内感染の原因となる。】です。
院内感染とは、病院内の感染症のことで、保菌者との接触、針刺し事故、狭い病室の共有、不潔な医療行為などにより感染します。
抗生物質や病気により、抵抗力が低下している患者の多い病院では、菌交代症や日和見感染を起こす弱毒菌が原因菌になることもあります。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、菌交代症や日和見感染を起こす代表例です。

1.マイコプラズマ肺炎は、肺炎マイコプラズマと呼ばれる細菌に感染することで起こる細菌感染症です。

2.腸管出血性大腸菌の検査は、細菌培養およびベロ毒素の検出によって行います。
ツベルクリン反応は、結核感染の検査方法です。

3.エイズ(AIDS)は、HIV(RNAウイルス)感染症のことです。
HIVの外膜にあるたんぱく質が、T細胞のCD4受容体と結合し、細胞内にRNAを注入して大量に複製され、CD4陽性リンパ球が障害されるので、数は減少します。

5.胎児奇形を生じやすいウイルス感染症は、風疹です。
妊娠中の女性が風疹に罹患すると、流産・早産の原因になり、胎児が感染して妊娠が継続すると奇形児を出産する危険があります。これを先天性風疹症候群といいます。

付箋メモを残すことが出来ます。
6
正解は 4 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/感染症からの出題です。

1.マイコプラズマは細菌なので、ウイルス感染症ではありません。

2.ツベルクリン反応でわかるのは、結核菌の感染の有無です。

3.エイズではHIVがCD4を持つ細胞に感染するので、CD4陽性リンパ球が減少します。

4.正しい記載です。入院患者は免疫力が下がっていることが多いので、薬剤耐性菌などへの感染を起こしやすくなります。

5.胎児奇形で問題視されるのは、妊婦の風疹感染です。

5
1.マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」と呼ばれる細菌に感染することによって起こる、細菌感染症です。

2.腸管出血性大腸菌の感染の有無は、糞便から病原体を分離し、ベロ毒素を検出することで調べます。

糞便中には元々大腸菌が多く含まれています。通常の大腸菌と腸管出血性大腸菌の違いは、ベロ毒素を産生するか否かによって分けられます。

ツベルクリン反応で調べるのは結核菌への感染です。以前はツベルクリン反応検査を行い、陰性の場合にのみBCG接種をしていましたが、現在生後6か月までの定期予防接種ではツベルクリン反応検査を行わずにBCGを接種することとなっています。

3.エイズはHIV(ヒト免疫不全ウィルス)がCD4陽性リンパ球(マクロファージ)やTリンパ球に感染し、これらの細胞が減少することで免疫能が低下してしまう病気です。

4.正解です。

メシチリンとは抗生物質の一つです。黄色ブドウ球菌が変異によってメシチリン他、様々な抗生物質に対する薬剤耐性を獲得したものがMRSAです。
薬剤を多用する病院での発生が見られます。

5.妊婦の麻疹感染は流産、早産のリスクを高めます。

妊婦が風疹に感染した場合には、難聴、白内障、心臓構造異常といった胎児奇形を生じやすいリスクが高まります。風疹感染によるこれらの障害は先天性風疹症候群といいます。

妊娠20週以降の感染ではほとんど問題は起こりません。

2
正解は4.【メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、院内感染の原因となる。】です。
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は、抗生物質のメチシリンへの抵抗性を獲得しています。
薬剤耐性を持っているため、院内感染を引き起こすことで知られています。

以下、詳細の説明です。

1.マイコプラズマ肺炎は、細菌感染です。
病原体である肺炎マイコプラズマは自己増殖可能な最小の微生物で、多形態を示します。

2.腸管出血性大腸菌の感染の有無は、糞便からの病原体分離とベロ毒素の検出によってなされます。
ツベルクリン反応は、結核の感染有無を調べるのに使われています。

3.エイズ(AIDS)では、CD4陽性リンパ球が減少します。
HIVは免疫の司令塔の役割を持つCD4陽性リンパ球に感染して破壊し、その数を徐々に減らしていきます。それによって免疫が低下し、日和見感染にかかりやすくなります。

5.妊婦が麻疹感染しても、胎児奇形を生じる率は低いです。
しかし、流早産を引き起こす可能性があります。
妊婦の風疹感染は胎児奇形を生じやすいです。

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