管理栄養士の過去問
第27回
食べ物と健康 問58

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 食べ物と健康 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

食品の安全確保対策に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • リスク分析の3要素は、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションである。
  • わが国においてリスク管理は、行政の責務である。
  • リスクコミュニケーションとは、関係者の間で情報や意見をお互いに交換することである。
  • わが国においてリスク評価は、消費者庁が行う。
  • リスク評価は、危害要因判定、暴露評価、リスク判定からなる。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は 4 です。

現在、食の安全への取り組みは、事故を未然に防ぎリスクを最小限にするという「リスク分析」の考え方を基本としています。

「リスク分析」は、「リスク評価」「リスク管理」「リスクコミュニケーション」から成ります。

「リスク評価」は、内閣府に設置する食品安全委員会が行います。

「リスク管理」は、行政(厚労省・農水省)が行います。

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02

1.リスク分析は、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションの3要素からなります。
よって、正しい答えとなります。

2.日本では、リスク管理は厚生労働省や農林水産省など、行政の責務です。
よって、正しい答えとなります。

3.リスクコミュニケーションとは、リスクをともなう情報について、関係者同士で情報共有し、相互に意思疎通をはかることをいいます。
よって、正しい答えとなります。

4.日本では、リスク評価は消費者庁ではなく、内閣府の食品安全委員会が行います。
よって、誤った答えとなります。

5.リスク評価とは、食品中に含まれるリスクによってどのくらいの確率でどの程度の健康への悪影響が起きるかを科学的に評価することをいいます。
リスク要因を判定し、その要因による暴露がどの程度のものか評価し、リスクを判定します。
よって、正しい答えとなります。

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03

正解は 4 です。

食べ物と健康/食品の安全性からの出題です。

1.正しい記載です。

2.正しい記載です。厚生労働省や農林水産省などが担っています。

3.正しい記載です。地方公共団体などと連携して、食品の安全性について関係省庁だけでなく消費者もいれて情報共有や意見交換を行います。

4.リスク評価を行うのは食品安全委員会です。内閣府に設置されており、各省庁から独立しています。

5.正しい記載です。リスク評価とは食品中の危害要因が人の健康に与える影響について科学的に評価することで、危害要因を特定し、判定し、暴露を評価してリスク判定を行います。

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04

正解は4です。

食品の安全性を確保するために、行政に導入されているのがリスク分析の考え方です。リスク分析は、リスク評価・リスク管理・リスクコミュニケーションの三つの要素で構成されています。

リスク評価とは、食品中に含まれる危害要因を食べることによって、どの程度の確率でどの程度の健康への悪影響を及ぼすかを科学的に評価することです。危害要因特定→危害要因判定→暴露 評価→リスク判定、という段階を経ます。残留農薬や食品添加物を動物を用いた毒性試験の結果等をもとに、人が一生にわたって毎日摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される量(一日摂取許容量:ADI)を設定することなどが、リスク評価に該当します。 食品安全委員会がリスク評価の役割を担っています。

リスク管理とは、リスク評価の結果を考慮し、リスクを減らすための政策や措置を決定、実施することです。 厚生労働省、農林水産省、消費者庁、地方公共団体などがリスク管理の役割を担っています。

リスクコミュニケーションとは、リスク分析の全過程において、関係者がそれぞれの立場から情報や意見を交換することです。

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