管理栄養士の過去問
第27回
基礎栄養学 問79

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問題

第27回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

消化管における栄養素の吸収に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • フルクトースの吸収上皮細胞への取り込みは、グルコースの存在によって低下する。
  • ビタミンB12の吸収は、胃液の影響を受ける。
  • 水は、小腸で吸収される。
  • 脂溶性ビタミンの吸収は、脂質の多い食事で増加する。
  • 亜鉛の吸収は、共存する食品成分の影響を受ける。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.フルクトースの吸収上皮細胞への取り込みは、グルコースの存在に影響されません。
フルクトースは促進拡散、グルコースは能動輸送により吸収されるというように吸収機構が異なるため、互いの存在に影響されません。
よって、1番が誤った答えとなります。

2.ビタミンB12の吸収には、胃から分泌されるキャッスル内因子が必要です。

3.水は、約95%が小腸で吸収されます。

4.脂溶性ビタミンは脂肪など脂に溶けるビタミンです。
つまり、脂質の多い食事を摂ることで脂溶性ビタミンの吸収もより促進されるということです。

5.亜鉛の吸収は、シュウ酸などにより阻害されます。

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02

正解は 1 です。

フルクトース(果糖)の吸収上皮細胞への取り込みは、グルコースの存在による影響を受けません。輸送経路が異なります。
フルクトースは、糖輸送担体(GLUT5)により拡散輸送されます。
グルコースは、Na-糖共輸送担体(SGLT1)によりNaと共に能動輸送されます。

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03

正解は 1 です。

基礎栄養学/消化・吸収と栄養素の体内動態からの出題です。

1.フルクトースの取り込むはグルコースの存在に影響を受けません。

2.正しい記載です。ビタミンB12は胃壁細胞で産生されるキャッスル内因子と結合して吸収されるため、胃液の影響を受けます。

3.正しい記載です。大部分は小腸から、残りは大腸でも吸収されます。

4.正しい記載です。脂質には脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。

5.正しい記載です。多くの食品成分と亜鉛は結合しやすいため、影響を受けます。

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