管理栄養士の過去問
第27回
基礎栄養学 問83
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問題
第27回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問83 (訂正依頼・報告はこちら)
脂質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 絶食によって、血液中の遊離脂肪酸は増加する。
- 食後には、血液中のVLDLが減少する。
- 絶食によって、血液中のキロミクロンは増加する。
- 絶食によって、ケトン体の合成は減少する。
- 食後には、貯蔵脂肪の分解が促進される。
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この過去問の解説 (3件)
01
2:食後には、血液中のVLDLが増加します。
VLDL(超低比重リポたんぱく質)は、肝臓で作られた中性脂肪やコレステロールを各組織に運搬する役目をしており、食事に伴い増加します。
3:絶食によって、血液中のキロミクロンは減少します。
キロミクロンは、食事からとった中性脂肪やコレステロールを各組織に運搬する役目をしており、絶食に伴い減少します。
4:絶食によって、ケトン体の合成は増加します。
糖の供給不足により、肝臓でのケトン体合成は促進され、脳や筋肉のエネルギー源として利用されます。
5:食後には、貯蔵脂肪の分解は抑制され、合成が進みます。
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02
基礎栄養学/脂質の栄養からの出題です。
1.正しい記載です。絶食によって体脂肪中のトリアシルグリセロールが分解され、血中に遊離脂肪酸が放出されるため、増加します。
2.食後には肝臓に取り込まれたグルコースがトリアシルグリセロールとなりVLDLに取り込まれて血中に放出されるため、増加します。
3.絶食するとキロミクロンが運搬するべきトリアシルグリセロールが減るので減少します。
4.絶食によってケトン体の合成は増加します。
5.食後は貯蔵脂肪の分解は抑制されます。
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03
よって、正しい答えとなります。
2.食後には、血液中のVLDLは増加します。
3.絶食することにより、血液中のキロミクロンは減少します。
キロミクロンは食後、小腸で合成されるため、絶食することで血液中のキロミクロンは減少します。
4.絶食することにより、ケトン体の合成は亢進します。
絶食すると主なエネルギー源が脂肪酸で補われます。脂肪酸がβ酸化により分解され、アセチルCoAが多量に産生されるのでケトン体は多く合成されます。
5.食後には、貯蔵脂肪の合成が促進されます。
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